国連外交

平成25年6月3日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
 6月3日(月曜日)、午前8時40分から約40分間、横浜において安倍総理主催で安保理改革に関する日・アフリカ首脳会合が開催されたところ、概要以下のとおりです。アフリカ側からはコロマ・シエラレオネ大統領(C10議長)をはじめとするC10諸国首脳・首席代表等及びズマAUC委員長が参加しました。
 
1. 出席者
 
 日本:安倍総理(議長)
 アフリカ:コロマ・シエラレオネ大統領(C10議長)、ムセベニ・ウガンダ大統領、ポハンバ・ナミビア大統領、サタ・ザンビア大統領、サル・セネガル大統領、ベンサラ・アルジェリア国民評議会議長、アブドルアジーズ・リビア外務国際協力大臣、カマウ・ケニア運輸・インフラ長官、モカラ・モレイラ赤道ギニア外務・協力省付領事長官、マカヤ=サフェッセ・コンゴ共和国駐エチオピア大使、ドラミニ=ズマ・AUC委員長
 
2. 会合の概要
 
(1)安倍総理より、安保理改革は、日本及びアフリカ諸国にとって重要な共通の課題であるとともに、グローバル・ガバナンス改革の残された大きな課題である、安保理改革について首脳レベルの会合を開催するのは初めてであり、これを契機に安保理改革に関する日・アフリカ協力を一層強化していきたい、日本とアフリカは、常任・非常任議席の双方拡大を目指す改革推進勢力として多くの共通点を有しており、アフリカとの協力強化を通じて、安保理改革の実現に向けたモメンタムを高めていきたい旨発言しました。

(2)これに対し、コロマ・シエラレオネ大統領及びその他C10諸国の首脳等より、今回の会合開催への謝意を表明した上で、安保理改革に関するアフリカの立場と今後の取組の方針等について説明がありました。

(3)双方は、今後、改革実現に向けて、我が国とアフリカ諸国との間で、首都及び国連代表部間で一層緊密に連携・協力していくことで一致しました。
 
【参考】 C10(Committee of Ten、 10カ国委員会)
 2005年8月の第4回AU総会特別会合で創設。C10はアフリカ5地域から2カ国ずつの首脳によって構成され、アフリカ共通ポジション(注:アフリカに拒否権付き2常任議席、非常任5議席(既存3+新規2)を要求)への支持を得るため、他の国連加盟国に働きかけることを任務とする委員会。 
(C10構成国)
北部:アルジェリア、リビア、中部:コンゴ(共)、赤道ギニア、西部:セネガル、シエラレオネ(議長)、東部:ケニア、ウガンダ、 南部:ザンビア、ナミビア 

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