外交政策
G8外相会合 閣僚夕食会(概要)
平成25年4月10日
G8外相会合初日、10日(水曜日)20時頃から22時頃まで約2時間、ヘーグ英外相主催閣僚夕食会が行われたところ、概要以下のとおり。
1.本件夕食会はG8各国から外相のみが出席する非公式な会合であり、国際情勢をはじめ様々な話題につき自由闊達な意見交換が行われた。
2.シリア問題に多くの時間が費やされ、岸田大臣からは、我が国の対シリア政策の4つの基本方針、すなわち(1)人道支援、(2)アサド政権への圧力強化、(3)シリア反体制派への支援、(4)ポスト・アサドを見据えた復興準備支援、及びこの下での取組につき説明した。人道支援に関し、我が国がこれまで計約8,000万ドルの支援を行ってきたことを紹介し、さらに、化学兵器の使用可能性に関し、G8として強い警告のメッセージを出すことを呼びかけたほか、シリア人主導の移行プロセスの進展や反体制派の統合促進のためにも、安保理の役割が重要である等指摘した。
3.また、議論の中で岸田大臣は、日中関係につき、我が国にとって最も重要な二国間関係の一つであり、大局的観点から戦略的互恵関係を進めていくこと、困難な状況にあっても冷静に対応していくことが日本政府の基本的立場である、という我が国の基本的立場に基づき説明を行った。