日本の安全保障と国際社会の平和と安定

平成21年7月15日
1.開催日程、参加者等
(1)平成21年7月11~12日、ポルトガルの首都リスボンにおいて、「第5回民主主義共同体閣僚級会合」が開催されました。

(2)この閣僚級会合には、約100か国の閣僚級を含むハイレベルが参加しました。我が国からは、外務副大臣の出席を予定していましたが急遽出席できなくなり、外務省人権人道課長が出席しました。マリ外務大臣、ブラジル外務大臣、韓国外務大臣、インド外務大臣、米国務副長官らが参加しました。

2.概要等
(1)開会式では、ガマ・ポルトガル国会議長の開会挨拶のあと、各国外務大臣からステートメントがありました。

(2)民主主義促進の功績に対する賞(ゲメレク賞)の授賞式及び各国代表、国際機関やNGO代表によるステートメントが行われました。

 ・第1回ゲレメク賞(民主主義共同体創設当時のゲレメク・ポーランド外相(故人)の功績にちなんで、今回設立された賞。)が、ネルソン・マンデラ元南ア大統領に授与されました。

 ・オルブライト元米国務長官(民主主義共同体閣僚級会合の創設者の一人)のステートメントや、国連事務総長のメッセージ(代読)が行われました。

(3) テーマ別ラウンドテーブルが、(ア)「現在の金融・経済危機が民主的統治に及ぼす影響」、(イ)「民主的統治と開発」、(ウ)「民主主義共同体の将来の課題」のテーマのもと、行われました。

 ・(ア)では、金融危機が新興民主主義国に与える打撃を懸念し、民主主義国支援のための国際協調体制強化の必要性が議論されました。(イ)では、グローバル化が進展する中での国際的な民主的統治の必要性が議論されました。(ウ)では、民主主義共同体が、民主主義の重要性を訴えるのみならず、行動指向的な組織を目指すべきであるとの意見が出されました。

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