日本の安全保障と国際社会の平和と安定
拡散に対する安全保障構想(PSI)10周年記念会合(概要)
平成25年5月28日
5月28日,拡散に対する安全保障構想(PSI)創設10周年を記念するハイレベル政治会合(HLPM)が,PSI参加国のうち72ヶ国の参加を得て,ポーランド・ワルシャワにて催されたところ,概要以下のとおり(我が国からは,廣瀨行成軍縮不拡散・科学部審議官を首席代表に,外務省,防衛省,海上保安庁の3省庁が参加)。
1 開会セッション
コモロフスキ・ポーランド大統領及びオバマ米国大統領からの書簡が読み上げられた。ポーランド大統領は,「国際社会のメンバー全てが,効果的にPSIの目的を追求するために取組を強化させ,一致した行動をとるべきである」と強調した。米国大統領は,「PSIを強化するために具体的かつ目に見える行動をとるよう約束すること」及び「PSIは,各国が共通の課題に立ち向かい,より安全で平和な世界の実現に向けて協力した時に何ができるかを示すものであることを認識すること」をPSI参加国に求めた。
2 本セッション
会合においては4つのセッションが設けられ,セッション毎に,それぞれの課題分野において特定の行動をとる旨の各国のコミットメントを示す共同声明が発出された。
(1)第1セッション:「強固なイニシアティブの確保」(議長国:韓国)
PSI訓練をローテーションで行うこと等,より定期的かつ活発にPSIの活動を実施していく必要性を強調する共同声明が発出された。
(2)第2セッション:「拡散阻止のために不可欠な能力及び実践の向上」(議長国:ドイツ)
能力構築のための手段及び方策を,全てのPSI参加国で共有すべく,共に努力することを推奨する共同声明が発出された。
(3)第3セッション:「活動のための権限の強化」(議長国:豪州)
新たな枠組みの導入を含め,PSIの活動を実施するにあたっての各国国内及び国際的な法的権限を強化するための取組を継続するよう求める共同声明が発出された。
(4)第4セッション:「戦略的コミュニケーションの拡大」(議長国:米国)
PSI参加国による将来的なパートナー国に対するアウトリーチやPSIの原則及び目的に関する公的部門・民間部門の理解促進のための活動を推奨する共同声明が発出された。
3 議長総括
議長国(ポーランド)が,本会合につき以下のとおり総括。
(1)70ヶ国以上が共同声明の内容を支持した。各セッションの議長は,その他のPSI参加国による共同声明への支持を引き続き歓迎することを強調した。
(2)多くの国が,PSIが引き続き活発かつ強固なものであり,成功していくことを確保するため,PSI関連イベントを引き続き活発に開催していくことが非常に重要であることを強調した。参加国は,それぞれがPSIに貢献するために具体的な行動をとることを約束した。これらの行動に関する宣言は,PSI訓練をローテーションで行うというもの,輸出管理等についての新たな国内法を検討すること,「海洋航行の安全に対する不法な行為の防止に関する条約(SUA条約)2005年改正議定書」及び「国際民間航空についての不法な行為の防止に関する条約(北京条約)」等の国際枠組を検討する,といったものであった。
(3)また,多くの国が,PSIの自発的かつ柔軟な性質を強調し,各参加国がPSIへの貢献を継続し,各国ごとの状況に応じて阻止行動をとるべきであると指摘した。各国はまた,各国の共同対処により大量破壊兵器関連物資の移転を阻止するという,PSIの枠組みで行われた阻止行動の成功を歓迎した。
(4)また,会合での議論に参加した各国は,新たなPSI参加国が新たな政治的コミットメント等をもたらし,大量破壊兵器拡散に懸念を有する全ての国がPSI阻止原則宣言を支持すべきであるとの認識を共有した。
コモロフスキ・ポーランド大統領及びオバマ米国大統領からの書簡が読み上げられた。ポーランド大統領は,「国際社会のメンバー全てが,効果的にPSIの目的を追求するために取組を強化させ,一致した行動をとるべきである」と強調した。米国大統領は,「PSIを強化するために具体的かつ目に見える行動をとるよう約束すること」及び「PSIは,各国が共通の課題に立ち向かい,より安全で平和な世界の実現に向けて協力した時に何ができるかを示すものであることを認識すること」をPSI参加国に求めた。
2 本セッション
会合においては4つのセッションが設けられ,セッション毎に,それぞれの課題分野において特定の行動をとる旨の各国のコミットメントを示す共同声明が発出された。
(1)第1セッション:「強固なイニシアティブの確保」(議長国:韓国)
PSI訓練をローテーションで行うこと等,より定期的かつ活発にPSIの活動を実施していく必要性を強調する共同声明が発出された。
(2)第2セッション:「拡散阻止のために不可欠な能力及び実践の向上」(議長国:ドイツ)
能力構築のための手段及び方策を,全てのPSI参加国で共有すべく,共に努力することを推奨する共同声明が発出された。
(3)第3セッション:「活動のための権限の強化」(議長国:豪州)
新たな枠組みの導入を含め,PSIの活動を実施するにあたっての各国国内及び国際的な法的権限を強化するための取組を継続するよう求める共同声明が発出された。
(4)第4セッション:「戦略的コミュニケーションの拡大」(議長国:米国)
PSI参加国による将来的なパートナー国に対するアウトリーチやPSIの原則及び目的に関する公的部門・民間部門の理解促進のための活動を推奨する共同声明が発出された。
3 議長総括
議長国(ポーランド)が,本会合につき以下のとおり総括。
(1)70ヶ国以上が共同声明の内容を支持した。各セッションの議長は,その他のPSI参加国による共同声明への支持を引き続き歓迎することを強調した。
(2)多くの国が,PSIが引き続き活発かつ強固なものであり,成功していくことを確保するため,PSI関連イベントを引き続き活発に開催していくことが非常に重要であることを強調した。参加国は,それぞれがPSIに貢献するために具体的な行動をとることを約束した。これらの行動に関する宣言は,PSI訓練をローテーションで行うというもの,輸出管理等についての新たな国内法を検討すること,「海洋航行の安全に対する不法な行為の防止に関する条約(SUA条約)2005年改正議定書」及び「国際民間航空についての不法な行為の防止に関する条約(北京条約)」等の国際枠組を検討する,といったものであった。
(3)また,多くの国が,PSIの自発的かつ柔軟な性質を強調し,各参加国がPSIへの貢献を継続し,各国ごとの状況に応じて阻止行動をとるべきであると指摘した。各国はまた,各国の共同対処により大量破壊兵器関連物資の移転を阻止するという,PSIの枠組みで行われた阻止行動の成功を歓迎した。
(4)また,会合での議論に参加した各国は,新たなPSI参加国が新たな政治的コミットメント等をもたらし,大量破壊兵器拡散に懸念を有する全ての国がPSI阻止原則宣言を支持すべきであるとの認識を共有した。