外交政策

平成25年9月26日
1. 26日午後、岸田文雄外務大臣は、訪問中のニューヨークにおいて、シリア・フレンズ閣僚会合に出席した。会合には,日本の他,仏(主催者),米,英,独,伊,アラブ諸国を始めとする30数か国の外相を含む約80の国及び国際連合,アラブ連盟の代表,シリア国民連合のジャルバー議長等が出席し,我が国を含む13か国の外相(主催国仏を除く)が発言の機会を与えられた。

2. 岸田大臣からは、化学兵器廃棄、暴力の停止と政治対話の促進、劣悪な人道状況改善に向け、各国がそれぞれの強みを発揮しお互いに補強・補完し合って取り組んでいくことを期待する旨指摘した。また,日本としても,化学兵器廃棄に可能な限り協力・貢献していく,反体制派との対話を含めシリア情勢の改善・正常化に向けた国際社会の取組に積極的に参加・貢献していく,人道支援も継続し,クロスボーダー支援を含む総額約2.8億ドルの支援(本日発表した6,000万ドルの追加支援を含む)をコミットしている旨述べ、これらの支援を,今後,ジュネーブ2を始めとする政治対話のプロセスと並行させ、国際社会と協力しつつ進めていく考えを表明した。

3. 各国からは,シリアにおける紛争の政治的解決が重要であり,そのためにジュネーブ2が早期に開催されるべきであること,過激派の台頭を許してはならず,穏健な反体制派による多元的かつ民主的な移行政権の樹立を目指すべきであること,化学兵器の廃棄が着実になされるべきであり,国際社会が協力して取り組むべきであること等の指摘がなされ、引き続き反体制派を支援していくことを確認した。

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