ODAとは? 実施体制・援助形態

国際緊急援助隊参加者に対する外務大臣感謝状の授与について

  1. 10月29日(月)外務省にて、田中眞紀子外務大臣より国際緊急援助隊の参加隊員に対して外務大臣感謝状が授与されました。

国際緊急援助隊の参加隊員達
国際緊急援助隊の参加隊員達
  田中外務大臣より感謝状を授与
田中外務大臣より感謝状を授与

  1. 今回の感謝状授与対象者は、モザンビーク共和国洪水災害(平成12年3月)、インドネシア共和国地震災害(同6月)、エルサルバドル共和国地震災害(平成13年1月)およびインド地震災害(同1月)に派遣された隊員の内、医師、看護婦・士ら50名および自衛隊の2部隊(陸上自衛隊、航空自衛隊)です。

モザンビーク洪水災害 診療受付
モザンビーク洪水災害 診療受付
  インドネシア地震災害 治療風景
インドネシア地震災害 治療風景
 
エルサルバドル地震災害 診察風景
エルサルバドル地震災害 診察風景
  インド地震災害 医療テント
インド地震災害 医療テント
 
インド地震災害 倒壊家屋
インド地震災害 倒壊家屋
  インド地震災害 テント引き渡し
インド地震災害 テント引き渡し

  1. 国際緊急援助隊は、海外の地域、特に開発途上の地域における大規模な災害に対し、被災国政府または国際機関の要請に応え派遣され、救助活動、医療活動、災害応急対策の助言・指導等を行うもので、昭和62年の国際緊急援助隊派遣法施行以来これまで60チーム、延べ1,177名が世界各地に派遣されています。
     同援助隊の活動は、「顔の見える援助」としてわが国の国際協力の推進または人道的見地からの協力の推進に寄与するものであり、また、被災地の人々より高い評価を得ています。

以上



国際緊急援助隊派遣活動の概要
(モザンビーク洪水災害、インドネシア地震災害、
エルサルバドル地震災害、インド地震災害)

派遣国
及びチーム
災害概要 派遣期間 人数 活動内容 その他の緊急援助
モザンビーク洪水災害
医療チーム
2000年1月中旬からの降雨、特に2月11日~13日の間の豪雨に加え同月21日~22日のサイクロン襲来により同国で過去50年来の最悪の洪水災害が発生し、推定約千人規模の死者と約300万人の被災者を出した。 00. 3.16~29
19名
外務省 1
医 師 3
看護婦・士 7
医療調整員 3
JICA 5
 首都マプトから約200km北東に位 置するホクウェという定住民2万、避難民3万の村に診療テントを設営し、9日間の活動期間中に2,611名の患者に対し診察・処置を行った。1日平均290名、ピーク日には449名を診察した。
 マラリア患者が多く、特に幼児の発熱患者は大半がマラリアであった。続いて、呼吸器欠陥症、下痢の症状が多かった。
・緊急援助物資
 1回目 約1,800万円相当 (テント、毛布、プラスチックシート)
 2回目 約1,950万円相当(浄水剤)

・緊急無償資金
 1回目 10万ドル
 2回目 60万ドル
インドネシア地震災害
医療チーム
2000.6.4、インドネシアのスマトラ島沖においてM7.3の地震が発生。沿岸地を中心に数百戸の家屋が倒壊、病院等の公共施設も被災し、被災者の手当など困難な状況が生じた。 00. 6. 7~20
19名
外務省 1
医 師 3
看護婦 6
医療調整員 4
JICA 5
 被災地ベンクル市内の病院及び郊外の診療所の2ヶ所に医療テントを設営し、診察活動を実施した。10日間の活動期間中、外傷、内科系疾の患者等、合計526名に対し診察・処置を行った。 ・緊急物資供与
 約1,500万円相当(テント、プラスチックシート、大工セット、石鹸)
エルサルバドル地震災害
医療チーム
2001.1.13、エルサルバドルのラパス県沿岸付近を震源にM7.6の地震が発生。死者844名、負傷者8,723名、被災者総数約132万人(エルサルバドル政府発表)。 先発(7名)
01. 1.15~28
後発(11名)
01. 1.16~28
18名
外務省 2
医 師 3
看護婦・士 6
医療調整員 3
JICA 4
 ウスルタン県のサンティアゴ・デ・マリア市所在のサンティアゴ・デ・マリア病院及び同市近隣のサンタ・ヘマ学校の2カ所で、10日間の活動期間中、合計1,573名の患者を診察した。
 患者の主な症状は呼吸器疾患、下痢症及び精神疾患等であった。
・緊急援助物資
 約2,500万円相当(テント、毛布、プラスチックシート、簡易水槽、発電機、医薬品・医療資機材)

・緊急無償資金
 50万ドル
インド地震災害
医療チーム
2001.1.26、グジャラート州でM6.9(米国地質学研究所によればM7.9)の強い地震が発生。
2月13日のインド政府の発表では、死者16,927人、負傷者166,836人、総被災者数1,590万人、被災家屋988,501戸等の甚大な災害を及ぼした。
先発(17名)
01. 1.30~ 2.12
後発(2名)
01. 1.31~ 2.12
(大使館館員1名が医療チームに合流)
20名
外務省 2
医 師 3
看護婦・士 7
医療調整員 2
JICA 6
 アーメダバード及びその周辺を対象に活動を開始したが、救急医療のニーズは少ないことが判明し、2月1日より2班に分かれてブージへ移動。2月3日よりブージ周辺のマドプール村及びククマ村の2カ所で、7日間の活動期間中、合計995名の患者を診察した。
 診察内容は、被災時の応急処置の不完全を原因とする傷口の化膿が多く、骨折、精神障害、下痢等の感染症等の患者も多かった。
・緊急援助物資
 1回目 約3,000万円相当(テント、毛布、医薬品・医療資機材等)
 2回目 約7,140万円相当(テント、毛布)

・緊急無償資金
 1回目 70万ドル
 2回目 230万ドル

・NGO緊急活動支援
 約2億3千万円
 (6団体:日赤、ピースウィンズ、アドラ、セーヴザチルドレン、ワールドビジョン、AMDA、)
インド地震災害
自衛隊部隊等
前述 01. 2. 5~11
113名
外務省 1
陸上自衛隊 16
航空自衛隊 93
JICA 3
 成田備蓄倉庫より、緊急援助物資(テント441張及び毛布4,475枚)を自衛隊輸送機で被災地ブージまで輸送し、現地ではテント設営指導等の災害応急対策活動を行った。

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