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2.2 ベトナム側の開発計画と達成度合

2.2.1 ベトナムの経済・社会概況  

 ベトナムでは1986年の共産党第6回大会にドイモイ(刷新)路線が誕生して以来、市場経済化を推進してきた。ドイモイ政策の開始以来、90年代初頭のベトナムを取り巻く国際環境(カンボディア和平、援助の再開、対越投資の拡大など)の好転とともに、ベトナムの経済・社会パフォーマンスは良好に推移してきた。GDPや輸出の伸びを見ても92年以降一度もマイナスに転じておらず、主要な社会指標でも1990年値に比べ、識字率、就学率、病床数、栄養などに関して軒並み改善を見せている。しかし、ベトナムは成長の初期段階であることから、その成長の質、例えば生産性、競争力はさほど高くなく、世銀によれば貧困率は未だ37%、一人当たりのGDPはUS$400と低い値を示している。


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