1990年の民主化以降のニカラグァに対して、我が国は多岐にわたる援助を行ってきた。特に、98年にハリケーン・ミッチで同国の社会基盤が大きな被害を受けた際には、医療・保健、基礎インフラ整備を中心に積極的な協力を実施し、我が国の対ニカラグァ無償資金協力は、1999年度国別供与額実績では22位となり、重要な援助対象国となった。しかしながら、過去にニカラグァについての国別評価は実施されていない。かかる背景から、今回ニカラグァの国別評価を実施することとなった。
本調査は、過去の対ニカラグァODAの効果を総合的に分析するとともに、今後の対ニカラグァODAについて、総合的かつ包括的な教訓及び提言を得ることを目的とする。