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ニカラグア 道路保守整備計画

(1997年8月 対外協力省コンサルタント アレハンドロ・マルテス)


<プロジェクト概要>

援助形態  無償資金協力
協力年度  1991年度、1992年度
協力金額  4.77億円(第1期)、2.80億円(第2期)
相手国実施機関  建設運輸省
協力の内容 主要農業産業地域の未舗装道路整備に必要な機材を供与


〈評価要旨〉

1. 案件の維持・管理状況

 供与機材73台は、地方建設事業団(CERC)の事業体及び市当局に配分されている。当初計画では、機材は3つのCERC事業体に配分される予定であったが、政府計画の見直し、武装分子の破壊活動による既存機材の破損、自然災害後の作業条件悪化による既存機材の状態悪化、地方分権化政策により、全てのCERC事業体及びいくつかの市当局に配分されることとなった。

 供与機材は、一部に故障や損傷が認められるが、維持管理状況は概ね良好で、武装分子の破壊活動により損傷した1台を除き、72台が稼働している。

 しかし、本件プロジェクトの今後の自立発展性については、サービス料金が低く減価償却は難しいこと、供与された部品在庫の減少や払底が顕在化してきているがその補填が容易でないこと等の問題を指摘することができる。

2. 当初目的の達成度及び効果

 本件プロジェクトにより、ニカラグア政府は再び道路建設機材を配備することができるようになったのであり、本件プロジェクトがニカラグアの道路問題解決に果たした役割は大きい。供与機材は未舗装道の整備以外にも、舗装道路補修工事の他、日本政府による無償資金協力プロジェクトの支援工事(橋梁建設支援工事、マナグア市向け上水道拡充計画支援工事)等にも活用され、供与機材の活用によるインパクトは様々な分野に及んでいる。

 また、当初計画を変更し、CERC事業体と市当局に機材を配分したことにより、本件プロジェクトによる裨益地区が拡大した。

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