(1997年1月~2月、在エクアドル大使館、エクアドル国家開発審議会分野局より、ビビアン・ルイス、同対外援助国よりヘンリー・アルバンが参加。)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1992年度 |
協力金額 | 4.95億円 |
相手国実施機関 | ピチンチャ州公共事業総局 |
協力の内容 | 道路整備補修用機材供与 |
〈評価要旨〉
1 案件の維持・管理状況
35台の道路補修用機材は、十分有効使用され、州無いの道路網整備を促進している。機材は、ピンチャ州内の整備施設で定期点検が行われ、山地や不規則な地形で使用されてきたにもかかわらず、今後も他の地区で十分に使用できる状態に維持されている。
2 案件の選定・形成の適正度
陸上輸送を主とする当国にとって、道路網整備は経済社会の発展に寄与する。ピンチャ州内の道路整備の必要性が高まってきていること、実施機関は十分な技術力を有していることから、本案件は適正度が高いと考えられる。
3 当初目的の達成度及び効果
本案件の実施により雨季にても道路整備を行うことが可能となり、社会的、経済的に大きな効果がもたらされた。道路輸送能力の増進に伴う産業の活性化、都市部への作物搬送が容易になったことによる地域農民の収入増加や都市部との連絡が容易になったことによる教育、医療サービスへのアクセス向上による地域住民の民生改善等がもたらされた。
4 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項
案件の成功のためには、相手国実施機関の技術力と体制を見極めることも重要である。