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マダガスカル 食糧増産援助

(1997年4月 在マダガスカル大使館)


<プロジェクト概要>

援助形態  無償資金協力
協力年度  1993年度
協力金額  3.50億円
相手国実施機関  農業省
協力の内容 米を中心とする主要穀物生産のための集約農業を実施するために必要な、農薬、肥料、農業機械を供与


<評価要旨>

1.案件の維持・管理状況

 現地調査したフィナランツォア州では、配布された肥料は全て使用されており、、現地地方事務所員や肥料販売店などは、この援助物資について良く記憶していた。

また、供与されたトラックは、現在も良く使用されて、農産物の運送に活躍している。

2.案件の選定・形成の適正度

 「マ」政府は、1991~95年の国家開発5ヶ年計画の中で農業の活性化、農民の収入増加、農村地域の生活水準の向上を目指していた。本プロジェクトでは、特に農業生産性が高い地域を援助対象地域にしており、プロジェクトの選定・形成は妥当であった。

3.当初目的の達成度及び効果

 フィナランツォアでは、従来の伝統的な方法では米の収穫量は2トン/ヘクタールであったが、我が国から供与された肥料を使用することにより、最低でも2倍に増加した。

 また、供与されたトラックも、アクセスの難しい地域への農産物運送に使用されており、当初の目的はほぼ達成されたと思われる。

4.今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 現地では、農民が主体となって集約的農業の研究を行っているが、関連書物、集約農業を指導できる技術者がいないため、現地研究者の日本研修などによる技術移転が必要である。

5.将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 実際に援助物資を使用する農民達は、物資が日本の援助であることに気付いておらず、物資にODAマークを添付する等の工夫が必要である。

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