(1997年2月 在コートジボワール大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1988年度、1989年度 |
協力金額 | (第1期)7.27億円、(第2期)2.27億円 |
相手国実施機関 | 農業動物資源省、食糧開発公社(現農村開発支援公社(ANADER)) |
協力の内容 | 機械化並びに灌漑稲作の教育訓練を目的として、圃場施設及び訓練施設の建設、並びに訓練用機材を供与 |
<評価要旨>
1.案件の維持・管理状況
センターは、ANADERの一機関として、所長以下20名の人員が配置されており、運営予算も確保されている。
また、本プロジェクト実施後、1992年8月より開始されたプロジェクト方式技術協力(プロ技)「灌漑稲作機械訓練計画」による人的・財政的支援もあり、センターの維持管理状態は良く、研修活動も活発に行われている。
供与された機材は、「象」の事情から研修に使用するには時期尚早なものも一部見られるが、今後、機械化の進展に伴い活用されていくものと思われる。
2.案件の選定・形成の適正度
本プロジェクトは、国家計画において重要な項目として掲げられている農業の近代化、食糧自給の達成等に向け、稲作技術の向上及び稲作の機械化を図るものであり、案件選定は適正であった。
3.当初目的の達成度及び効果
センターでは、プロ技を通じ目標を上回る人数の研修を実施しており、また、センターの圃場はANADERの研修以外に高校や大学での実践教育の場としても利用されているなど、施設は十二分に活用されている。
研修を受講した農民の圃場では米の収量が倍増したところがあり、さらに稲作に取り組むために村にUターンする農民も現れているなど、大きな効果が挙がっている。この他、水管理や田植え作業など、農民達が共同作業を行うようになったことも社会的効果として挙げられる。
4.WID(途上国の女性支援)への配慮
稲作の機械化が進展すれば、女性の労働負荷軽減が期待される。
5.今後、必要とされるフォローアップないしアフターケア
研修用農業機械(日本製)のスペアパーツは「象」では入手不可能であるため、必要に応じて供与する必要がある。
(スペアパーツの補給、部品管理の短期専門家の派遣、パソコンによる部品管理システム の構築、最新パーツリストの供与を実施済み)
「象」における灌漑稲作の推進という観点からは、現地の条件により適した稲作技術の開発と普及、農業機械の修理システムの構築、灌漑施設の設備等の協力が必要である。
(1996年度、中北部地域灌漑農業整備計画(無償)を実施)
6.将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項
本プロジェクトが現在まで成功している大きな要因は、プロ技により人的・財政的支援を行い、センターの運営を支援してきたことにあり、この点で、日本の協力は独特であり「象」政府の評価も高い。