(1996年12月 在セネガル大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1993年度 |
協力金額 | 1.62億円 |
相手国実施機関 | ミシラ水産センター |
協力の内容 | ミシラ水産センターの運営・活動を維持し、漁民の育成・指導、漁業支援活動を通し、地域の漁業振興を図るため、漁具、漁船、製氷器、保冷車等を供与 |
<評価要旨>
1.案件の維持・管理状況
歴代の派遣専門家の努力、日本の協力に応えようとする地域住民の意識の高さ等により、供与された機材は丁寧且つ慎重に取り扱われており、全て適正に維持管理されている。
2.案件の選定・形成の適正度
維持管理体制も十分で効果も大きいことから、プロジェクトの選定・形成は適正であった。
3.当初目的の達成度及び効果
漁民訓練設備の改善、漁民の育成訓練、就業機会の提供、婦人の現金収入、水産タンパク源の供給等の短期的目標は十分に達成され、大きな効果を挙げている。
全体的な漁業振興、周辺地域を含めての水産物流通・経済発展については、数年経過後に調査し、判断することが適当である。
4.WID(途上国の女性支援)への配慮
水産加工業の活性化は、女性に対し就業機会を大いに提供した。これにより、女性も現金収入が得られ、女性の社会的地位も向上している。
5.今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
センターの活動継続のために、引き続き専門家を派遣することが望ましい。
6.将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項
派遣専門家による支援が、本プロジェクトがこれまで順調に運営されてきた大きな要因である。
地域全体の発展には、物資輸送のための道路、医療施設、学校等の基礎インフラの整備も併せて必要である。