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ガーナ 地方給水計画

(1996年12月、在ガーナ大使館)


<プロジェクト概要>

援助形態  無償資金協力
協力年度  1986年度
協力金額  8.89億円
相手国実施機関  ガーナ上下水道公社(CWSC)
協力の内容 衛生的な飲料水を供給し、住民の生活水準の改善を図るため、井戸(ボアホール)建設のための資機材を供与。


〈評価要旨〉

1 案件の維持・管理状況

 ナヌンバ地区に建設された159のボアホールのうち、約150が稼働している。但し、使用料等の徴収金額が非常に少ないこともあり、十分な改修は行われていない。

2 案件の選定・形成の適正度

 ナヌンバ地区はガーナの中でも特に開発が遅れた地域であり、特に飲料水の確保が困難であったことから、案件の選定形成は適正であった。

3 当初目的の達成度及び効果

 ボアホールの建設により、身近かな場所(原則として集落から200メートル以内)で衛生的な飲料水を確保するとの目的は十分達成され、その飲料水の使用を通じて、集落の衛生状態は大幅に改善し、感染症などの疾病も激減した。

4 WID(途上国の女性支援)への配慮

 婦人・子供の作業であった水汲みがボアホール建設により大幅に軽減され、婦人の肉体労働や負担が改善された。

5 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア

 建設後10年を経て、施設の老朽化が進行しているので、井戸の改修が必要であり、又、タイプの異なるポンプを規格品に交換して、維持管理を容易にする必要がある。更に、集落に井戸の所有意識と維持管理能力を備えさせるよう、集落の住民に対して啓蒙を図る必要がある。

(写真)水汲みをする女性/ボアホールを囲んで

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