(1997年2月、在スリランカ大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1987年度 |
協力金額 | 6.72億円 |
相手国実施機関 | 教育省 |
協力の内容 | モルディブ政府の初等教育充実計画の小学校建設4校のうちの最後の1校を建設する。 |
<評価要旨>
1.プロジェクトの維持・管理状況
建設後、10年近くを経過しているが、教育省管轄の下、学校関係者により全体的によく維持管理されており、関係者・地域住民の評判も良好である。
2.プロジェクトの選定・形成の適正度
供与時と現在の修学状況を比較すると1日3部制であったのが2部制への移行しており、小学校通学者数の増加や児童の通学距離の短縮化など、教育環境が改善されている。また、学校の設備自体も政府関係者、学校関係者、父兄より高い評価を受けており、プロジェクトは適正に選定されたものと考える。
3.当初目的の達成度及び効果
1996年3月の統計では本小学校に1年生より5年生までの男子児童が984名、女子児童が835名の計1,729名が通学しており、小学校相当学齢期の児童の受入れに大きく寄与している。設立以前に問題となっていた1日3部制も、施設面の不足の解消により2部制へ移行している。
4.WID(途上国の女性支援)への配慮
モルディブはイスラム教国であるが、公立学校では男女の児童がほぼ半数ずつ通学している。
5.将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項
使用された塗料や蝶番などの部品が現地では入手困難なものがある。また、四方を海で囲まれているという立地条件上、ロッカーなど金属類のものは錆びやすく、供与するものの材質に配慮する必要性がある。