(1997年7月、在インド日本国大使館)
援助形態 | 有償資金協力 |
協力年度 | (1)1984年8月7日、(2)1985年9月27日、(3)1986年8月13日 |
協力金額 | 547.04億円 |
相手国実施機関 | インド・ガス公社(GAIL) |
協力の内容 | 本事業は、インド西海岸沖に産出される天然ガスの有効利用を図るために、沿岸部ハジラより内陸部にパイプライン網(通商HBJ パイプライン:全長約1,700キロメートル及び関連施設を建設するもの。円借款対象は、うちハジラ~ビジャイプール間(約630キロメートル)のパイプライン調達及び敷設工事の一部。 |
〈評価要旨〉
1 案件の維持・管理状況
パイプライン自体の維持・管理は材質のモニタリング等による腐食予防と敷設地の定期的踏査によってなされており、適切な体制がとられている。パイプライン事業自体は、ガスの安定的な供給を実現されており(現在エンドユーザーは肥料工場6ヵ所、発電所7ヵ所など)、順調に経営されている。
2 案件の選定・形成の適正度
1986年10月に建設怪死、1987年8月にはパイプライン完成と建設事業とそのものは短期間に効率的に完了している。操業開始以降も、コンプレッサー関連の初期トラブル以外はガス供給も途絶えることなく、極めて順調に操業されている。また、海上ガス田から安定的なガス供給(インド石油ガス公社、ONGCが担当)及びエンドユーザーの順調な生産とが相まって、GAILは良好な経営状態にある。
3 当初目的の達成度及び効果
ボンベイ・ハイ油田等から産出される天然ガスが内陸地の基幹産業(肥料・発電)に活用されるようになり、当初目的は達成されている。
4 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮
ハジラ・コンプレッサーステーションにおいては、施設面積16ヘクタールに対し、19ヘクタールの緑地帯が設けられている。プラントの性質上、排水・排気も大きな問題とはなり得ない。