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マレーシア サバ州博物館検索システム整備計画

(1997年2月 在マレーシア大使館)


<プロジェクト概要>

援助形態  草の根無償資金協力
協力年度  1989年度
協力金額  約36万円
相手国実施機関  サバ州博物館・公文書館
協力の内容 サバ州博物館・公文書館が、収集した資料、展示物を効率的に整理・保存するために、我が国の草の根無償資金協力により、コンピューターを調達して検索システムを確立する。


〈評価要旨〉

1. 案件の維持・管理状況

サバ州博物館・公文書館は、1992年にサバ州博物館とサバ州公文書館に分かれたため、調達したコンピューターの利用・管理は、サバ州博物館に引き継がれた。購入されたコンピューターは、7年を経過してすでに旧式となっており、別に最新のコンピューターが導入されていることもあって、現在は、ワープロ機能を中心に利用されている。なお、サバ州博物館には、システム・エンジニアとして青年海外協力隊員が派遣されてきており、コンピューター・システムの導入を手伝っている。

2. 案件の選定・形成の適正度

サバ州博物館は、1965年以来、サバ州の風土、文化、自然に関する展示、研究などの役割を果たしてきたが、コンピューターの不足により、収集した資料、展示物などの効率的な整理・保存が十分できず、研究などへの有効な利用が妨げられていた。

3. 当初目的の達成度及び効果

調達されたコンピューターは、最新のコンピューターが導入されるまでの間、サバ州博物館の所蔵品の検索リスト作成のために有効に利用され、その後のコンピューター・ネットワーク化ための基礎づくりに貢献した。作成された検索リストについても、研究者や地域住民によって利用されており、学術研究のみならず、観光、民芸産業などを通じた地域振興にも貢献している。ただし、当初目的とされた検索システムの確立については、未だ具体的な計画にまで至っていないのが現状である。

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