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フィリピン 穀物センター農業収穫用機材整備計画  

(1997年1月 在フィリピン大使館)


<プロジェクト概要>

援助形態  草の根無償資金協力
協力年度  1990年11月20日
協力金額  約313万円
相手国実施機関  サン・ルイス開発協同組合
協力の内容 ケソン州クバン市のサン・ルイス開発協同組合の活動を強化するため、我が国の草の根無償資金協力により、脱穀・精米機を調達する。


〈評価要旨〉

1. 案件の維持・管理状況

 調達された脱穀・精米機は、常勤の操作技師1名、補助員2名で操作に当たっており、1991年に使用を開始して以来、適正に維持・管理されている。1992年には独自に2台目の脱穀・精米機を購入し、サーヴィスを拡大している。もし、修理が必要となった場合でも、ルクバン市内に常駐するメーカーのエンジニアを呼び出す体制が整っている。

2. 案件の選定・形成の適正度

  サン・ルイス開発協同組合は、ルクバン市周辺に存在する7つの協同組合のうち最大規模であり、1967年の設立以来、組合員に対する小口融資、農産物の共同出荷などの活動を行ってきている。プロジェクトの実施体制にも問題はなく、案件の選定は適正であったと言える。調達した脱穀・精米機は、現地で修理可能なものであり、機材の選定も適切であった。

3. 当初目的の達成度及び効果

 これまでは、組合員が収穫した米の脱穀・精米を外部の団体に依頼してきていたが、脱穀・精米機の設置により、組合員以外からの依頼も急増している。現在は、700人の組合員と8,000人の非組合員が脱穀・精米機のサーヴィスを受けており、プロジェクトの効果は大きい。

4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮

特になし。

5. 今後必要とされるフォローアップないしはアフターケア

 脱穀・精米機は、日本からの援助によるものであることが明示されていないため、ステッカーなどを貼るよう依頼する必要がある。

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