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フィリピン 空港施設近代化(II)

(1997年1月 在フィリピン大使館)


<プロジェクト概要>

援助形態  有償資金協力
協力年度  1985年12月23日
協力金額  75.95億円
相手国実施機関  運輸通信省航空庁
協力の内容 フィリピンにおける航空機の安全かつ円滑な航行を確保するため、円借款により、マニラ国際空港を始めとする13の主要空港などに航空保安機器の新設・更新を行う。


<評価要旨>

1. 案件の維持・管理状況

現地調査の対象としたマクタン国際空港、ダバオ準国際空港、ドマゲッティ空港においては、新設・更新された機器は、現在すべて稼働しており、航空庁職員により適切に運営・管理されている。航空庁は、民間航空訓練センターを有していることもあり、オペレーターやメインテナンス要員の練度に特段の問題は生じていない。

2. 案件の選定・形成の適正度

7,000以上の島々からなるフィリピンでは、経済成長にともない航空輸送に対する需要が増大してきている一方、特に地方空港においては、航空機装備機器の高度化に対応できる機器が整備されておらず、ドマゲッティ空港のようにアマチュア無線機を使用して航空路管制を行っていたところもあった。したがって、航空機の安全かつ円滑な航行を確保することは緊急の課題であり、案件の選定は適切であった。

3. 当初目的の達成度及び効果

安全性の向上、管制能力の向上により、航空便数が増加しており、乗客数も増加している。特に、ドマゲッティ空港については、1990年で11,383人だった乗客が、1994年では106,367人まで急増している。空港の間の通信、気象観測所との通信状況も格段に向上しており、航空機の安全な航行に大きく貢献していると思われる。

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