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中国 ベチューン医科大学機材整備計画

(1997年3月 在中国大使館)


<プロジェクト概要>

援助形態  無償資金協力
協力年度  1990年度
協力金額  26.00億円
相手国実施機関  ベチューン医科大学
協力の内容 吉林省長春市のベチューン医科大学が、付属病院を通じて地域の医療需要の増大に対応できるようにするため、我が国の無償資金協力により、新しい付属病院に必要な医療機材を整備する。


〈評価要旨〉

1. 案件の維持・管理状況

付属病院に整備された機材については、使用責任者が、稼働時間、稼働率、故障率、保全修理などについて記録をとることになっており、監督者が記録の検査を定期的に行っている。

2. 案件の選定・形成の適正度  

 ベチューン医科大学は、中国東北部における医学教育、医学研究の拠点としてだけでなく、医療サービスの拠点としての役割も期待されているが、現在医療効果をあげていると思われる機材のほとんどが新しく整備されたものであることからもわかるように、病院施設や機材の拡充が急務でった。

3. 当初目的の達成度及び効果

現在、外来患者は、1日に800人程度、多い日で1,200人にも及んでいる。また、たとえば、1996年に全身用CTスキャナーを利用した人は3年前の2.5倍にも増えているなど、主要な機材の利用状況からも、医療サーヴィスが向上していることがわかる。さらに、機材が整備された付属病院は、「中日連誼病院」という大きな看板を掲げており、日本のODAを地域住民に広報するという効果もある。

4. 今後必要とされるフォローアップないしはアフターケア

医療需要に対応して、医療機材の稼働状況は極めて高い水準にある一方、スペアパーツなどがないために使用できない機材も一部にあるので、フォローアップの検討を行うべきである。

(写真)ベチューン医科大学付属病院

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