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タイ パヤップ大学LL設備増強計画

(1996年12月 在タイ大使館)


<プロジェクト概要>

援助形態  無償資金協力
協力年度  1991年度
協力金額  約661万円
相手国実施機関  パヤップ大学
協力の内容 チェンマイを中心とするタイ北部において、外国語を習得した人材を育成するため、我が国の草の根無償資金協力により、地域の代表的な私立大学であるパヤップ大学に外国語教育のためのLLブースの増設を行う。


〈評価要旨〉

1. 案件の維持・管理状況

 LL教室は、語学教師の執務室によって管理されており、LL機器のメンテナンス状況は、良好である。

2. 案件の選定・形成の適正度

 チェンマイを中心とするタイ北部においては、外国企業が多数進出しているのにともない、外国語を習得した学生に対する企業側のニーズが高まっており、このため、外国企業への就職を希望している学生の外国語教育に対する需要も増大している。したがって、機材も積極的に活用されており、この点からプロジェクトの選定は適正であった。他方、高等教育における人材育成である以上ある程度はやむを得ないが、パヤップ大学は私立大学であり、学生の大部分は中流階級以上の子弟であるため、貧富の差が大きいタイにおいて比較的裕福な層を対象として草の根無償資金協力の実施を検討する際には、プロジェクトの適正度につき、慎重な判断が必要であると考える。

3. 当初目的の達成度及び効果

 すべての学生が1週間に1回LL教室を利用することになっており、1週間当たりのべ約430人がLL教室を利用している。これにより、パヤップ大学の学生の語学力が向上しているものと思われる。

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