(1997年3月 在韓国大使館)
援助形態 | 有償資金協力 |
協力年度 | 1988年度 |
協力金額 | 26.79億円 |
相手国実施機関 | 遺伝工学センター、韓国機械研究所、韓国電子通信研究所、韓国化学研究所 |
協力の内容 | 生物工学、機械、半導体分析、化学物質の各分野の研究開発に資するため、円借款により、必要な研究・技術開発用機器を購入し、それぞれの研究施設に設置、運用する。 |
〈評価要旨〉
1. 案件の維持・管理状況
現地調査の対象とした韓国機械研究所は、円借款により、69種類の研究開発用機器を導入し、大田本院及び昌原分院に設置している。これらは、試験装置、分析装置、加工装置など多岐にわたっているが、大田本院の資材管理課が装備リストを作成し、維持・管理を持っている。さらに現場では、個別機器ごとに管理責任者が指名している。
2. 案件の選定・形成の適正度
韓国機械研究所は、韓国の機械産業において先導的役割を担う政府出資研究機関であり、研究開発、試験検査、技術支援という幅広い機能を有している。したがって、この施設を拡充することは、韓国全体の機械産業の研究基盤の整備というニーズに合致したものであったと言える。
3. 当初目的の達成度及び効果
導入された研究開発用機器は、それぞれよく活用されており、特許出願件数が増加するなど、研究開発の実績も着実に向上している。また、研究開発の成果を民間に普及させたり、中小企業への技術支援を行うことにより、韓国の機械産業全体の研究基盤が拡充されている。