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第7章 在外公館による評価

インドネシア スラバヤ川河川改良事業計画(IIー1)

(1997年3月 在インドネシア大使館)


<プロジェクト概要>
援助形態  有償資金協力(円借款)
協力年度  1990年度
協力金額  42.20億円
相手国実施機関  公共事業省水資源総局
協力の内容 スラバヤ川の支流であるクドルス川の氾濫による洪水被害を防止するため、円借款により、山地からの雨水を自然排水させる河道を改修するとともに、低地の雨水をポンプで排水する排水場を建設する。


〈評価要旨〉

1. 案件の維持・管理状況

 改修河道と排水機場の維持・管理は、公共事業省のブランタス川流域開発事務所が実施しており、組織上・体制上の問題はない。排水機場には、専従の職員が常駐している。

2. 案件の選定・形成の適正度

 クドルス川は、下流部の流下能力の不足から、雨期に氾濫を繰り返し、住宅、事務所、公共施設などに甚大な被害をもたらしてきた。一方、東ジャワ州の州都であるスラバヤ市とその周辺の諸都市は、スラバヤ都市圏として開発が急速に進んできており、雨期には自然遊水池と化していた農耕地は、新興住宅地へと変わってきている。したがって、クルドス川流域の排水対策は急務であり、プロジェクトの選定は適切であった。

3. 当初目的の達成度及び効果

 クドルス川の氾濫と流域の浸水は大幅に減少しており、当初の目的は達成されている。なお、排水機場のポンプ4基のうち、2基は日本製であるが、残りの2基については、日本の技術を活用して現地メーカーが作成したものであり、技術移転の効果もあった。

(写真)排水機場に隣設する集水池/排水機場のポンプ

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