(1996年3月在タイ大使館)
<案件概要>
1. 援助形態 :有償資金協力
2. 協力金額 :82.80億円
3. E/N署名日 :1981年4月21日
4. 相手国実施機関:内務省公共事業局地方電力公社
5. 協力の内容 :地方電力公社(PEA)が推進するタイ北東部への電力供給事業に対し、資金貸付を行い、当該地域の未電化農村の電化を行い、住民の生活レベルの向上を図る。
〈評価要旨〉
1. 案件の維持・管理状況
整備された電線網は、いわゆる「ハダカ電線」を使用したものであり、落雷等による破損があったが、PEAにより補修されている。また、その後に拡充された電線網との接続も適切に行われており、維持・管理状況は非常に良好である。
2. 案件の選定・形成の適正度
従前は冷蔵庫もテレビもなかった各戸の家庭にかなりの電化製品が持ち込まれており、住民の話では特に評判が良く、貢献度が高いという印象を受けた。
3. 当初目的の達成度及び効果
十分達成されている。また、電力によるポンプ使用で地域内水路が作られており、農耕にも役立っている。
4. 環境への影響/WID(途上国の女性支援)への配慮
特になし。
5. 今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
今後さらに安定した電力供給を図るためには、電線のかけ替え、ループ化等が必要となってくると思われる。