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6.2 評価調査の方法

 今回の評価調査の基本的な枠組みは、各プロジェクトの評価ではなくプログラムとして評価を試みた特色を持つ。特に本章でとりあげられるNGOとの連携については、その観点から保健分野(特に人口とエイズ)という社会開発課題に果たしてきたNGOの役割、NGOとの連携の妥当性、効率性、またNGOとの連携から得られた教訓などを探ることにある。
 国内での文献レビューならびにインタビュー/アンケート調査、およびフィールドでの調査の二本立てで実施され、フィールド調査としては、2001年10月には第一次調査団がアジア3カ国(インドネシア、タイ、バングラデシュ)、また2002年1月には第二次調査団がザンビアへ派遣された(尚、バングラデシュとザンビアは日米合同調査)(第1章参照)。今回の調査は個別のプロジェクトの成果を測定するものではなく、GIIのプログラム全体としての成果を図ることが目的であることから、対象国となった国全体および日本国内に与えた影響全般を調査しており、上記の4ヶ国はあくまでも事例として選ばれたものである。ただし、アジアのミッションにおいてNGOメンバーが参加したのはタイとバングラデシュのみであるので、本章においてはインドネシアを除く3ヶ国(タイ、バングラデシュ、ザンビア)について触れる。
 具体的な調査方法としては、個別のインタビュー、アンケート調査、現場視察を中心に以下のよう実施した。
 フィールド・レベルにおけるインパクト;

1) 実務担当者へのインタビュー(大使館、JICA/USAID在外事務所)および現場視察
2) 保健省の担当者へのインタビュー
3) 現地で活躍するNGO(国際NGOおよび日本のNGO)、現地のNGOへのインタビュー、および現場視察
4) 国際機関の保健セクター担当者へのインタビュー
5) コミュニティーの人々へのインタビュー

 日本国内へのインパクト;

1) (GII発足当時の)政策担当者(外務省/USAID東京)へのインタビュー
2) GII/IDIに関する外務省/NGO定期懇談会のメンバー対象(41団体)にアンケート調査
 これらからあがってくるデータを分析し、GIIのプログラムの実施(本章では特にNGOとの連携による部分に焦点を絞っている)による成果・インパクトがフィールド・レベルと日本国内についてまとめられ、最終的に今後の教訓と提言が導き出されている。

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