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1. 評価調査の概要

1.1 調査方針

 プロジェクトごとに個別に実施されてきた日本の対エジプト政府開発援助案件をプログラム的な視点から時系列・横断的に評価することを基本方針とする。

(1)目的と視点

 日本の対エジプト政府開発援助案件に対する評価を行い、その結果を対象国案件のフォローアップに役立たせるとともに、当核国に対する日本の援助政策全般にフィードバックし、援助計画の策定や実施等の改善や新しい方向性を探ることを目的とする。
 上水道整備プロジェクトが結果として下水道が未整備のために環境汚染につながる状況を懸念して、取水(水源)、上水道、下水道を一連の水循環システムとして把握して評価できる視点を調査に組み入れている。

(2)対象案件

 対象案件は、日本政府がエジプトにて実施している有償、無償、技術協力・草の根無償の援助形態から、カイロ首都圏で実施されてきた水供給分野の無償資金協力・プロジェクト方式技術協力を選び、以下に示す代表的4案件を選択した。

案件名 評価実施時期 評価の種類
ギザ市ピラミッド南部地区上水道整備計画(無) 1999年 在外公館評価 (外務省)
第二次アメリア浄水場施設改善計画(無) 2001年5月 在外公館評価 (外務省)
事後現況評価(JICA)
第二次ギザ市モニブ地区上下水道網整備計画(無) 2000年 事後現況評価(JICA)
エジプト水道技術訓練向上計画(プロ技) 2002年4月 終了時評価(JICA)


(3)評価手法

 在外公館評価(外務省)、終了時評価・事後現況評価(JICA)や学術雑誌論文等からなる既存資料のレビュー、国内在住および現地のプロジェクト経験者や関係者からの聞き取り調査、事業サイト視察等による資料収集をもとに、事業の支援の妥当性、主な成果(安定供給、技術移転、環境保全・WID・貧困対策、支援の有効性)、 事業の実施にかかる効率性(相手国政府、裨益住民、他援助機関等との関係等)及び、 自立発展性とインパクトについて分析した。

(4)調査団構成

 村上雅博 高知工科大学・社会システム工学科・教授 (総括)
 西村浩二 外務省・調査計画課・事務官(現、国土交通省北海道開発局勤務)

1.2 調査スケジュール

月日 時間 行程 相手側
3.22(Fr) 07:45 高知空港発(NH562)  
13:30 成田空港発(JL407)  
17:35 フランクフルト空港着  
3.23(Sa) 10:30 フランクフルト空港発(LH590)  
15:30 カイロ空港着  
17:00 ホテル着  
17:30 調査行程打ち合わせ
大使館(竹村一等書記官)、JICA(小林長専門家)
3.24(Su) 09:00 ホテル発  
10:00 大カイロ圏水道庁訪問 Eng.Adel Ramadan(Undersecretary, Plant Dept.)
Eng. Mahmoud Abu Khalaf(Supervisor, C/P)
14:00 外務省訪問 Mr. Abou Bakr Kefny Mahmoud (Council)
15:00 JICAエジプト事務所表敬 中村所長
16:30 ホテル着  
3.25(Mo) 09:00 ホテル発  
09:30 アメリア下水ポンプ場視察 Eng.Muhamed Ismail Mohamu(Chief Eng. CGSD)
11:00 エル・ビルカ下水処理場視察 Eng.Ali Abdel Maksoud(Chief Eng. CGSD)
14:00 米国・国際開発援助庁(USAID) Mr.Anthony N.Vance(Asst.Director)
Mr.Moenes Edward Yuannis(Project Officer)
15:00 JICAエジプト事務所訪問  
16:30 ホテル着  
3.26(Tu) 09:00 ホテル発  
09:20 ルド・エル・ファラ浄水場視察 Eng Mahmoud Abu Khalaf(Supervisor, C/P)
11:15 アミリア浄水場視察 Eng Mahmoud Abu Khalaf(Supervisor, C/P)
12:30 モストロッド訓練場視察 Eng Mahmoud Abu Khalaf(Supervisor, C/P)
16:30 ホテル着  
3.27(We) 06:00 ホテル発空港へ  
08:30 カイロ空港発(BA154)  
3.28(Th) 15:20 関西空港着(JL422)  
17:50 関西空港発(EL750)  
16:30 高知空港着  


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