広報・資料 報告書・資料



2. 情報面の整備

(1) 更なるプロジェクト発掘・形成力の強化

 日本は、カンボジアの経済・社会開発を支援し、DAC新開発戦略の具体的実施に向け大規模な協力を行っている。分野ごとのプロジェクト発掘・形成力を強化するためには、カンボジア側を巻き込んだ案件発掘・形成力の強化が求められる。

(参考:案件の発掘及び形成のため、例えば、世界銀行は、事前調査基金(Project Preparation Fund)を活用し、時間をかけて各種専門家による案件の発掘・形成を行っている。また、カンボジア側スタッフを参画させることでオーナーシップを促している。)

(2) フィードバックの強化

 日本の案件実施に関わる経験や教訓をいかに新規案件の実施に活かすかが大きな課題である。水道公社及び電力公社における組織改善、母子保健センターでの品質管理の導入、料金徴収システムの開発等の成功例については、他のドナーの関心も高い。事後評価の拡充とともに既に実施された案件から得た経験及び教訓を効果的かつ効率的にカンボジア側及びドナー側に対しフィードバックする体制が必要である。

(3) 基礎データ収集の強化

 世帯調査、所得、教育レベル、社会・経済サービス状況など、基礎データが不足している。案件の効果的、効率的実施及び案件実施後の評価に役立てるためにも基礎データの収集・整理が必要である。


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