プロジェクト |
決算検査報告における記述(要旨) |
フォローアップ |
1) |
国名:バングラデシュ |
財政状況が厳しく、予算の手当てが困難となり、同国の実施機関が行なうこととしていた下水管きょの破損箇所の補修や下水管きょ等の掃除が十分実施されていなかった。このため、本件事業実施後の一日当たりの下水処理量は、処理能力を大幅に下回っている状況であり、援助の効果が十分発現していない状況になっている。 |
我が国が建設した下水処理場の処理量が能力を下回っている主原因は、当初予定されていた下水管きょの改善や管きょの清掃がバングラデシュ政府によって十分実施されないことであった。このため、我が国は引き続き「バ」政府側の自助努力を働きかけると同時に、平成9年より下水道網整備に関する開発調査や下水道施設改善の基本設計調査を行ない、今後の適切なフォローアップにつき検討している段階である。 |
2) |
プロジェクト名:下水道網整備事業 |
3) |
援助形態:無償資金協力 |
4) |
年度:88年~92年 |
5) |
金額:51.97億円 |
1) |
国名:バングラデシュ |
クルナの発電線の2基は、同地域の電力需給が逼迫したことにより、計画を大きく上回って長時間運転したため、燃料漏れによる火災が発生した。その後、改修が行われて発電を再開したが、発電量は計画を大幅に下回っていて十分に稼動しておらず、援助の効果が十分発現していない状況になっている。 |
国際協力銀行は、平成13年9月に外部専門家を派遣し、クルナ発電船の現況(火災原因の特定、プラント設備の状態、保守管理状況等)を確認するとともに、借入国側の事業実施機関が策定したリハビリ計画の内容を確認した。外部専門家が作成した今後の保守管理に関する提言は、本年1月に実施機関に提示されている。なお、リハビリ計画は、実施機関の自己資金で入札が行われている(平成14年2月現在)。 |
2) |
プロジェクト名:発電船改修事業 |
3) |
援助形態:有償資金協力 |
4) |
年度:95年~99年 |
5) |
金額:15.60億円 |
1) |
国名:バングラデシュ |
供給されている電力の電圧や周波数が不安定なことから、設備が故障する等し、操業を一時的に中止せざる得なかったりする状況が頻繁に発生していた。この結果、改修後の年間稼働時間が計画を下回っていて、十分に稼動しておらず、援助の効果が十分発現していない状況になっている。 |
国際協力銀行は、平成13年9月に外部専門家を派遣し、チッタゴン苛性ソーダ工場の現況(プラント設備の状況や管理状況、経営分析、運転停止時由等)を確認した。また、14年2月にはミッションを現地に派遣し、外部専門家による提言のバングラデシュ政府の対応状況を確認した。 |
2) |
プロジェクト名:苛性ソーダ工場改修事業 |
3) |
援助形態:有償資金協力 |
4) |
年度:89年~97年 |
5) |
金額:20.71億円 |
1) |
国名:バングラデシュ |
改修された設備は、計画とおり完成し、運転を開始した。しかしながら、既設のものを使用する計画となっていた発電機3基のうち2基が故障し、使用不可能となったため、供給が不安定な買電に頼らざる得なくなり、停電や電圧変動が頻繁に起こったこと、既設のものを使う計画となっていた冷却塔の能力が低下したこと等の理由により、本件工場の生産量が生産能力を下回っていて、十分に稼動しておらず、援助の効果が十分発現していない。 |
平成12年7月に円借款供与した「ゴラサール肥料工場改修事業(II)」において、自家発電機及び冷却塔を更新するとの対策を講じ、13年9月に対象工事は完了した。また、国際協力銀行は、14年1月に保守管理状況を確認するためのミッションを現地派遣した。 |
2) |
プロジェクト名:肥料工場改修事業 |
3) |
援助形態:有償資金協力 |
4) |
年度:88年~93年 |
5) |
金額:102.86億円 |