2025年版開発協力白書 日本の国際協力

開発協力トピックス4

ODA広報
~ODAをもっと身近に感じてもらうために~

●開発協力の情報発信

皆さんは、「日本が経済的に苦しい状況にある中、なぜ日本が遠く離れた開発途上国を支援しないといけないの?」、「日本国内にも災害が多発しているのに、なぜ他国の災害を支援しないといけないの?」といった声を耳にしたことがあると思います。

一方で、日本はエネルギー資源や食料の多くを国外から輸入し、自動車を始め様々な製品を輸出して収入を得ています。日本と開発途上国は支え合う関係にあり、各国との友好関係の構築は日本経済にとって重要です。さらに、国際社会が直面する気候変動や感染症などの地球規模課題や、ロシアによるウクライナ侵略等の自由で開かれた国際秩序への挑戦といった複合的危機は、一見すると個人の生活とは無関係に思えるかもしれませんが、決して遠い世界の出来事や他人事ではありません。これらの課題に対して、日本を含む国際社会全体で協力して助け合う必要があります。

開発協力の推進は、国民の皆様の理解と支持がその大前提となります。そのため、開発協力は、エネルギー資源や食料などの安定供給の確保に資する、国際社会での日本への信頼を高める必要があること、そして開発協力は被支援国への裨(ひ)益のみならず日本自身への裨益となる取組であり、日本の外交政策を戦略的に進める上での重要な手段であるという、開発協力の意義を国民の皆様の間に広めていくことが極めて重要です。

本コラムでは、こうした開発協力の意義についての外務省による情報発信・政策広報の試みをいくつか紹介します。

●鷹の爪団の 行け!ODAマン

外務省のODA広報キャラクターとして、8年目を迎えたODAマンも、世界で役立つ日本のODAを知ってもらうために、様々な動画を発信しています。2025年度は鷹の爪団がタイのバンコクを旅行しながらODAの成果を体験する様子や、ODAサイトのビフォー・アフターを比較しながら、ODAが開発途上国と日本にもたらすメリットを解説する動画、元JICA海外協力隊の方に帰国後のキャリア形成についてインタビューした動画3作品を公開予定です。

鷹の爪団の 行け!ODAマン

鷹の爪団の 行け!ODAマン

●グローバルフェスタJAPAN2025

2025年9月27日および28日に国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2025」を開催しました。34回目となる今回は、「世界を変える、あなたの一歩~プラス1の国際協力~」をテーマに、国際協力に携わる様々な団体(NGO、NPO、国際機関、企業、大学等)や各国の駐日大使館など約180団体によるブース出展を始め、多彩なゲストが登壇するステージプログラムや体験ワークショップが実施されました。会場への参加とオンライン配信視聴を合わせ、約3万人の参加を得ました。

外務省は、オープニングセレモニーを始めとし、JICA海外協力隊の帰国後のキャリアパスを紹介するステージや、ファッションやコーヒーなど好きなことを国際協力の仕事として実現した方々からキャリア形成を学ぶステージプログラム、官民が柔軟に人や資金を連携させ、日本のメリットも意識した新しい国際協力の形を紹介するトークステージ、専門家や鉄道好きな登壇者を交え、戦後間もない頃に日本が支援を受けた鉄道や、日本の技術支援により海外を走る車両など、ODAによる鉄道事業を紹介するトークセッションを実施しました。また、恒例となる外務省フォトコンテストの授賞式も行いました注1。「あなたの一歩が、誰かの希望に」をテーマにした今回のコンテストには、人々のつながりや思いが伝わる作品が多く寄せられました。応募作品298点の中から選ばれた受賞者には、審査委員長の小渕JICA議員連盟会長から表彰状を授与しました。このほかのプログラムとして、外務省国際機関人事センターによる国際機関合同プレゼンテーション、外務省国際協力局NGO協力推進室とNGO団体の関係者が参加した国際協力NGOの活動報告などを行いました。結果は、ODAホームページの開催報告注2をご覧ください。

オープニングセレモニーに登壇した松本外務大臣政務官(当時)とその他出演者

オープニングセレモニーに登壇した松本外務大臣政務官(当時)とその他出演者

「密着!ODA 新しい時代を切り拓く国際協力」のステージの様子

「密着!ODA 新しい時代を切り拓く国際協力」のステージの様子

参加者で賑わうサブステージの様子

参加者で賑わうサブステージの様子

●日本全国 各地発 中小企業のODA

日本と世界の平和と安定、そして繁栄のために、日本が取り組むODAに参画する企業は、全国各地に広がっています。積極的に世界に貢献する日本の中小企業にインタビューを行い、事業参画までの経緯や成果、ODAへの思いなどを語っていただいた記事を、都道府県別にホームページに掲載しています。ODA事業に参画することで、多くの中小企業の皆様が現地におけるビジネスモデルを構築し、現地政府機関等からの信頼を獲得し、知名度向上やパートナーの拡大、金融機関からの信用力向上、さらなる海外展開へとつなげています。

駐日大使館、国際機関やNGO等の出展が行われた会場の様子。外務省も出展し、世界で役立つ日本のODAをわかりやすく伝えた。

駐日大使館、国際機関やNGO等の出展が行われた会場の様子。外務省も出展し、世界で役立つ日本のODAをわかりやすく伝えた。

日本全国各地発!中小企業のODA

●ODAメールマガジン、ODA広報X(旧ツイッター)

2025年度から、ODAメールマガジンを月1回発行から季刊号に変更しました。その時期に合わせた特集を発信し、ホームページにも掲載しています。また、SNSのX(旧ツイッター)でも、ODAについての情報を発信しています。2025年10月時点で、メールマガジンの登録者数は約1万人、Xのフォロワーは1.3万人を超えています。

外務省/ODA X

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ODAメールマガジン

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外務省/ODAインスタグラム

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注1 外務省フォトコンテスト「あなたの一歩が、誰かの希望に」開催報告
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/press/event/pagew_000001_00356.html

注2 グローバルフェスタJAPAN2025開催報告
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/press/event/pagew_000001_00355.html

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