2018年版開発協力白書 日本の国際協力

開発協力トピックス5

JICAボランティアの活躍ぶりと河野外務大臣主催JICAボランティアとの懇談会

JICAボランティア事業は、1965年の発足以来、開発途上国における農林水産、保健衛生、教育文化、スポーツ、計画・行政など多岐にわたる分野における支援を行うため、累計5万人以上の青年海外協力隊やシニア海外ボランティアなどの隊員を途上国に送り出してきました。隊員の現地に溶け込んだ協力活動が、世界の途上国の発展、日本と各国との信頼関係の強化に大きな役割を果たしてきたことは、まさに日本外交への貢献です。この白書でも、「国際協力の現場から」において、マラウイに派遣され教師として活躍するかたわら、日本式のUNDOKAIを現地の学校で開催する青年海外協力隊の栗田隊員の活動をはじめとする隊員の活躍ぶりを紹介しています。

パラグアイでコミュニティ開発隊員として家計をテーマに生活水準向上を指導する青年海外協力隊(写真:JICA)

パラグアイでコミュニティ開発隊員として家計をテーマに生活水準向上を指導する青年海外協力隊(写真:JICA)

ブータンで農産物加工を指導するシニア海外ボランティア(写真:JICA)

ブータンで農産物加工を指導するシニア海外ボランティア(写真:JICA)

こうしたJICAボランティアのこれまでの活躍を称えると共に、JICAボランティアについて一層国民に知ってもらうことを目的とし、2018年7月3日、河野外務大臣主催にて懇談会を開催しました。

懇談会には、JICAボランティア経験者と今後ボランティアとして各国に派遣される予定の方々約140名に加え、来賓として、「日本の国際協力 特に青年海外協力隊の活動を支援する国会議員の会」(JICA議連)に所属する国会議員、JICAボランティア事業に参画する民間企業・団体関係者など、総勢約200名が参加しました。

懇談会において、河野外務大臣は、懇談会に出席したボランティア経験者の活躍に触れつつ、JICAボランティアの方々がそれぞれの任地において開発途上国の発展、日本と各国との信頼関係の強化に大きな役割を果たしてきたことは、まさに日本外交への貢献であるとして、JICAボランティア経験者、派遣中の隊員、今後派遣される方々など、全てのJICAボランティア参加者に対し謝意を表明しました。また、JICAボランティア経験者に対しては、引き続き日本と世界に貢献していただきたいと述べました。

JICAボランティア代表としてグアテマラで村落開発普及員として派遣されていた若尾元隊員が挨拶を行い、青年海外協力隊に参加したことにより貴重な経験を得ることができた、こうした経験は現在の仕事に大いに生かされており、今後も青年海外協力隊が多様な人材を輩出し、世界と日本で活躍することを期待する旨述べました。

今後とも、JICAボランティアの方々が、「日本の顔が見える開発協力」の主要なアクターとて活躍していけるよう、日本政府としてもその活動をサポートしていきます。

JICAボランティアと河野外務大臣が懇談している様子

JICAボランティアと河野外務大臣が懇談している様子

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