参加希望 ODA出前講座

第215回ODA出前講座 開催報告
~聖心女子大学~ 感想(抜粋)

日本のODA供与額に関して増額すべきか減額すべきかといった今後日本がとるべき道について活発な議論を行うことができ、非常に有意義であったと思います。現在のODAが抱える課題として今後ASEAN諸国をはじめとした被援助国が次々に卒業を迎えていくなか、援助の切れ目が縁の切れ目になる可能性があり、このためにはODA以外の民間レベルでのビジネスやポップカルチャー、留学生の研修などの他の分野での協力や友好関係が重要になってくることについて改めて考えさせられました。
ODAによりインフラ整備が行われることで、日本企業が現地で長期的なビジネスを展開することができるようになるという政府と企業の関係性を知ることができ、今後ODAから途上国が卒業した場合の代替物として民間の力が必要とされている現状からの未来を少し見据えることができました。将来企業などでビジネスを行う際、このような現状を把握し、国と協力して他国や日本に貢献していきたいと思いました。
私はODAを強化すべきであるという考えなのですが、お話を伺い、国内が厳しい状況であってもODAを強化していくべきであるとあらためて感じました。国内からは国内を優先すべきとの批判があり、国外からは円借款が多すぎると批判も多い日本のODAですが、そこには日本としての理由があることもわかり、今後国民の理解を得るための広報戦略はどのようにされていくのかとても気になりました。
国内においてODAに対する疑問の声への対応を強化すべきだと感じました。日本のODAは質も高く、世界的にも高く評価されているにも関わらず、国内で批判されているのはとても残念なことだと思います。ODAは戦後日本外交の礎であり、国益にも大きく反映されているということをもっと知らせるべきです。近年は広報活動で「見える化」を図っているとのことでしたので、その成果が表れることで、国民のODAに対する認識もよりよい方向へ向かえばよいと感じました。
お話を伺い、ODAが単なる他国への援助ではなく、二国間を結ぶ重要な役割を担っているのだということがわかりました。国内では、景気が悪いのに外国に資金援助することへの批判もありますが、東日本大震災の諸外国からの温かい支援はこれまでに日本がODAにより支援してきた成果であり、このような他国との繋がりを否定すべきではないと感じました。