参加希望 ODA出前講座

第205回ODA出前講座 開催報告
~東京工業大学~ 感想(抜粋)

日本の中小企業の海外展開を推進することは,日本の素晴らしい技術を持っている企業が自分の会社に利益を生むことができるし,技術提供される途上国もその技術のおかげで生活が便利になるというwin-winの関係を構築できるので,すごくいいことだと思います。「官」が相手国との仲介になって,そして「民」が専門的な知識を生かして技術を提供する,この形が理想的な「官」「民」の連携だと思います。
ODAで日本の中小企業の海外事業展開の支援をしていることを知って興味深かったです。特に東南アジアの途上国は島国が多く,船舶が主な移動手段なため,造船・船舶修理及び造船周辺産業育成の技術協力においてはビジネスチャンスだと思いました。
民間企業からの提案を受け入れたODAを行っていることは今まで知らなかったので,とても驚きました。途上国援助の分野に限らず,官民の協力は推進すべきだと考えます。講義を通して,援助も成果を重視した戦略的なものでなければならないということを強く感じました。対象国だけでなく,日本側にもプラスになるような戦略的・効果的なODAの重要性を改めて感じました。
円借款の対象のほとんどがアジア地域で,アフリカがあまり入っていないのは,お金を返すことが出来るのかも加味して円借款を行う国を決めるからだという話は意外でした。
人道主義に基づいた支援の仕方が非常に日本らしいと感じました。NPOやNGO,民間企業とも連携して支援するケースが重要だと思いました。
先進国の先端技術をどのように効率よく途上国にシェアできるのかという課題が大事だと思います。それには教育支援が不可欠であり,途上国へ行って学校作りをしたり,途上国から優秀な学生を日本に留学させようと留学生の受け入れを拡大することも大事だと思います。そうすることで日本の大学のインターナショナル化も期待できるし,日本国内のグローバル人材の育成にも繋がるのではないでしょうか。
中小企業を含む民間企業の海外進出と,途上国支援を繋げるために,国がうまく間に入る官民連携は,非常に興味を持ちました。
国民参加型の顔の見える援助や医療品メーカーなどの多様なアクターとの連帯が印象的でした。資金や技術だけではなく,現地の状況に合わせた様々な活動が行われていたことがすごくいいことだと思いました。
ODAはビジネスチャンスの拡大や,良好な国際関係の構築,維持に不可欠なものだと分かりました。戦略的にODAの使い方を考えれば,日本の国益に繋がることも理解出来ました。
日本は北海道から沖縄まで豊かな地理環境を持ち,戦後からの復興や自然災害の対応,省エネ・低炭素技術も世界に誇れるものだと思うため,技術援助をすることで日本への信頼を高め,日本の今後のシェア向上に繋がると思います。
日本の中小企業の技術を用いた途上国開発援助は興味深いと思いました。国際協力と中小企業援助の両方ともすることが出来るのは素晴らしいと思います。
軍事的な交渉が限られる日本にとって,ODAは外交戦略の大きな要素であり,国際社会への貢献度を示すこと,またその地位向上には欠かせないと強く感じました。国益という観点でみるとODAは非常に大きな役割を果たしていると思います。
援助をする際,つい技術や知識,物の提供にばかり意識がいってしまいがちですが,日本とは違う状況や環境の人たちが使いやすいようにすることを忘れてはいけないと思いました。
アフリカへの援助やアフリカをどうやって発展させていくかは日本のみならず,世界全体の課題だと思います。これから日本は官民で連携し,時には他国と連携しながらも他国に負けないような援助を,アジア諸国のみならず世界全体に展開して行くべきだと思いました。
ODAと中小企業が連携することはとてもいい成長戦略だと思います。資源に制約のある中小企業の海外進出が期待でき,中小企業における優れた技術や製品などを途上国に提供することで途上国の開発に役立てると思います。