◆わかりやすく,見やすい資料を作成していただき,楽しく講座を聞けました。また二部構成で,モロッコの現状やODAについてと共に番外編として食事や風景等のお話もしていただけたのでモロッコに親近感がわきました。ありがとうございました。
◆「アラブの春」の動きの中でモロッコがどのような立場にあるのかという興味を持ってお話を伺いました。国民に支持されている国王の存在や地中海の入口にあることで西側諸国の関心がより高いことから,安定しているという印象を受けました。一方,国内に格差問題があること,その解消に日本のODAが貢献していることも知ることができました。
◆観光地として知っているモロッコでしたが,日本との対比や,地政的位置によるモロッコの大局的理解,地理的要因による格差の説明等,非常に明確で分かりやすかったです。特に地域間格差・社会間格差の説明は,富裕層と貧困層を対比させたデータがより理解を深めました。
◆あまたある途上国中で,「なぜモロッコへ?」のキーワードで,分かりやすく纏めて話してくれたので,理解しやすかったです。第二部の食事や文化の話が,もっと聞きたかったです。
◆モロッコの砂漠地帯における水問題を色々ご紹介していただいた後,ウリカ渓谷等の高いアトラス地域における洪水の話を聞き,援助の多様性や難しさが良く分かり,ステレオタイプの思い込みで何でも理解した気持ちになることの危険性を自覚できました。
◆モロッコへのODAに関し,モロッコのニーズと日本のこれまでの実績をベースに,日本の出来ることに絞込み,更に水問題に絞って,ハッターラの伝統的灌漑施設の話や,地方給水プロジェクトの話等,より踏み込んだ話題を紹介頂き,分かり易く,興味深かったです。
◆モロッコは大きな格差の存在で有名ですが,その背景を,アトラス山脈を境とした地域格差ラインで明確に示していただき,とても納得感がありました。こういったマクロ的視点から,論説していただいた講義は初めてで,自らの視点を定める上で大変勉強になりました。
◆第二部の“食”の話が興味深かったです。国家が表象する色々な側面の背景には,社会や文化の根があり,もっとこの辺の話を聞きたかったです。