◆日本では震災の影響が残る中,何故ODAを維持するかということについてご説明いただいたことが印象に残りました。日本は多くの国・地域に支援金を拠出することを明言し,現在予定しているODA額はそれらの約束を守るために必要な最低限度の金額であることを理解しました。日本がODAを通して様々な国々を支援してきた結果,今回の震災で世界中の多くの国々から支援を頂けたのだと思うので,ODA予算は削らずに復興支援と並行して今後も継続して行えればと思いました。
◆とてもよい資料をいただき分かりやすかったです。緊急援助における国際協調の仕組みで,OCHA(国連人道問題調整部)やOSOCC(現地活動調整センター)のことを初めて聞けて面白かったです。
◆海外からの支援の申請を受ける外務省の中の仕組みから,どのような基準で被災地へ届けるのか,いかに被災地の人たちのニーズに合ったものを届けるか,ということをわかりやすく説明して頂きました。
◆現在,日本大震災の影響で復興支援が日本全体の最重要課題となっているが,その復興支援とODAをリンクさせて行う動きとして,ODAとして送る食料や物資の安全が双方のニーズと合致するならばwin winの関係となり,とても有効だと思った。
◆ODAの今後の展望をご説明いただいたとき,外務省の考えるODAの戦略性,緻密性を再認識させられました。ODAは明確な指針と計画の下に管理,運用されているものであり,短期的にその評価を判断してはいけないことを強く感じました。
◆ODAに対する理解促進活動が重要であり,ODAの重要性に対して正しい知識を多くの人にどうやったら伝えられるか自分でも考えてみようと思いました。「見える」ようになっても,「見よう」という積極的な参加につなげることが課題でもあるとも伺い,ODAを行う側と国民の双方の主体的な参加が問題の改善につながるのだと感じました。
◆日本のODAが他国に比べて有償資金援助が多い点について,その理由として有償資金援助だからこそ援助を受ける国のオーナーシップを育てることができ,また日本と相手国の関係を上下ではなく平等なパートナーという関係にし,自立を支援するという意味があることを学びました。
◆震災発生時の外務省の冷静な対応に感銘を受けた。援助隊員,支援物資が氾濫する中で,外務省等が的確なマッチングのための役割を担ったことで,日本は確実かつ迅速に復興段階に入ることが出来ました。