◆大戦後の賠償問題(サンフランシスコ講和会議)で,スリランカ代表ジャワダラルが,仏教の許しの精神を元に,並み居る戦勝国が,対日賠償&制裁を叫ぶ中,対日賠償を請求せず,日本の国際社会においての復活の機会を与え,他の戦勝国側にも同調を求め,対日賠償を断念させた。本物の信仰が生きている国だということが,よく判った逸話だった。
◆今回の東北沖大震災に際し,一人当たりのGDPでは,日本の16分の1というスリランカがいち早く,100万米ドル(約8000万円)の義捐金と,紅茶ティーバック300万個(6万米ドル相当)を供与してくれたと聞き,今までの巨額のODAが無駄ではなく,日本の今までの援助に感謝してくれている事が判り,うれしかった。
◆非常に勉強になりました。どうもありがとうございました!!スリランカの国旗と人種(宗教)が深く結びついていることがおもしろく,原住民族のことについても知りたく思いました。中国にスタディーツアーしたときにもポイントとなっていたのですが,スリランカでも大学卒業後の進路が問題となっていることがわかり,詳しいビジョンや他国の政策との相異などを比較してみたくなりました。
◆スリランカは“インド洋の真珠“と呼ばれているが,長引く内戦の間は“インド洋の涙”と呼ばれていた,という話はうまいレトリックだった。
◆スリランカといっても,セイロン紅茶のイメージしかなかったが,(長引いた民族紛争も終結し),敬虔な仏教(上座部仏教)国で,仏教遺跡も多く,魅力的な国だとわかり,一度訪れて見たいと思った。
◆スリランカというとすぐ宝石,特にブルーサファイヤを思い浮かべたが,先にケイト妃の指輪(ブルーサファイヤ)がスリランカ産と聞き,そういえば,スリランカの宗主国は,英国だったので,支配・被支配の関係がこんな所にまで及んでいるのかと思い,複雑な気持ちになった。
◆初等教育は無償と聞いていたが,貧しくて,教科書や文房具が買えず,実質的には,就学できない児童が多いと聞き,実際に話を聞いてみないと,公表されている情報の真否はわからないと実感した。
◆スリランカの基礎知識を一通り追え,また滞在経験者ならではの「現地感覚」もきけたので為になった。ただし,ODAを越えて,民間で働く人にとって役に立つ情報(今後スリランカへ渡航する際に知っておくべきこと)も教えてもらえたらさらに良いプレゼンになったと思う。あとは,現地で撮影した写真や映像があればもっと楽しめた。
◆興味はあってもなかなか訪れるチャンスのない国について,2時間程度で概要が分かる構成になっていて,更に実際に赴任されていた方のお話が聞けるには非常に有益であると思った。スリランカについても漠然としたイメージしか持ち得ていませんでしたが, 敗戦国であった日本に好意的な立場で働きかけてくれたエピソードなどを聞けて良かった。
外務省の方のお話のみならず民間企業の駐在員の方などのお話も面白いかなと思う。
◆中国のインド洋(軍事)戦略が進む中,インドがスリランカ南部のインド洋に望む都市ハンバントータにスリランカ第二の総領事館(最初の総領事館は,インド大陸側のジャフナ)を開設したと聞き,インド・中国のきわどいバランスを実感した。
◆小学校の制服は,布で支給されるが,縫製するお金やミシンも無く,就学できない子供が多いと聞き,スリランカの貧しさが良くわかった。
◆インド(ネパール)で発生した仏教がインド(ネパール)では衰退し,インド,ネパールともヒンドゥー教に変遷したのに比べ,距離的にインドに近いスリランカに,これだけ敬虔な仏教が隆盛している事に驚きを覚えた。インド大陸とは海を隔てた島国である為かとも思う。日本の今のガラパゴス状況と類似の様相を感じ,地理的影響の大きさを実感した。
◆紅茶と内戦ぐらいしかイメージの無かった国が,実はサンフランシスコ講和会議で釈迦の言葉を引いて真っ先に賠償放棄を申し出た親日国家であることを知り,感銘を受けました。日本のODAも有効に活用されているようですし,国民性も穏やかだそうで,もっと日本人に知られてよい国だと思いました。
◆内戦や災害にみまわれたにもかかわらず,穏やかな国民性が残っているようで素晴らしい国ですね。そんな国民性を育んできた仏教遺跡はぜひ訪れてみたい。
◆勤務先にスリランカ出身の方がいらっしゃったり,旅行に行った知人がいたりと国名だけは聞く機会があったのですが,今回初めて国政などを学ぶことができ,良い機会となりました。長期間内戦が続いたとはいえ,地方によって状況が違い,教育も継続されていたことなど興味深かったです。最近の新聞に同国政府投資庁の方のインタビューが掲載されていたのを拝見しましたが,人件費の安さなどをアピールされていました。高等教育を受けても雇用がないと伺いましたが,今後,外資の導入による雇用の創出が見込まれるかと思います。低賃金などの労働問題が起こらないよう,同国政府がどのように対応していくのか,興味が湧きました。スリランカに興味を抱くきっかけとなるお話をいただき,ありがとうございました。