◆ご講演ありがとうございました。モンゴル歴史から,近年の日本との関係まで丁寧に説明して頂き大変勉強になりました。つい最近の東日本大震災時のモンゴルの対応について,モンゴルがこんな迅速に対応してくれていたとは知らず驚きました。
◆東日本大震災に際し,翌12日には国会決議で,100万USドルの 義捐金拠出を決め,16日には12名からなる緊急援助隊を宮城県に派遣したと聞き,その対応の早さに感心するとともに,日本の政治家をモンゴル政府に勉強に行かせたら良いと思いました。
◆モンゴルへのODAの意味は,資源外交だけだと思っていましたが,親日的でありながら,ロシア,北朝鮮と国交を維持していると聞き,日本・北朝鮮間の懸案事項の仲介役としても大きな意義があると感じました。
◆戦後のシベリア抑留日本人強制労働が,モンゴルでもあり(シベリア抑留とは,ロシアのシベリア奥地だと勝手に思っていました),しかも12700人の内,1700人近くがモンゴルで死亡と聞くと,ちゃんとした歴史教育や理解促進が不足していることを切に感じました。
◆モンゴルと言うとすぐ,一代で大帝国の礎を築いた冷血な殺戮・略奪者であるチンギス・ハーンを思い浮かべるが,そのイメージは,制圧された西欧側からのステレオタイプで,事実,ロシア支配下では,チンギス・ハーンは歴史から抹殺され,モンゴルが独立,民主化されてから,国民の支持の元,チンギス・ハーンの人気が高まったと聞くと,少ない民族人口で大帝国を治め,刃向かう者以外には,寛容な支配を維持し,大帝国を築いたチンギス・ハーンに今の日本人や日本の政治家は学ぶべきものが多いのでは?モンゴルやチンギス・ハーンのことをもっときちんと勉強して見ようと言う気にさせられた良い講義でした。
◆東日本大震災に際し,モンゴルの全公務員が,一日分の給与を寄付してくれたと聞き,日本・モンゴルの親密感の強さに感激すると共に,“情けは人の為ならず”と言う日本の諺を思い出し,累積した2000億円近いODAに,モンゴルの人々が感謝してくれている状況がわかりました。
◆モンゴルは,好天気の大草原の国と認識していましたが,冬のウランバートル市内の大気汚染の写真を見せられ,10メートル先が見えない程との話に,びっくりしました。急激な都市化の波がウランバートルにまで波及していると思うと,憂鬱な思いです。
◆過去12回に渡りMOFA,JICA等より出前講師の講演をお聞きしておりますが,今回のようにモンゴルの全般的話題からODAに至るまで,コンパクトかつ,わかり易く,お話し頂いたことは無く(今までは,一般的情報に偏り,ODAの話題に踏み込んだ話が少なかった),大変良い勉強が出来ました。
◆モンゴルと言うと大草原と牧畜,カシミヤのイメージで,周囲はロシア,中国に囲まれ,鉱物資源が豊富と言っても,二次産業に仕上げるインフラ(電力,道路,人材等)に乏しく,輸出港湾も持たない内陸国であり,最近,エコツーリズムでの活性化の動きはあるものの,大変難しい国だな,と改めて感じた。
◆モンゴルの勉強会について当日の感想と重なるのですが,今回の震災に対するモンゴル政府の迅速な対応には驚きと感動を覚えました。体制が新しいため,国の中枢にいる人材が若いことや余計なしがらみがないからなのでしょうか。日本政府の震災の対応を目の当たりにしているため,羨ましく思えました。講演では,モンゴルの良い面ばかりをお話されたと思うのですが,モンゴルの負の面,深刻な問題点についても少し聞いてみたいという感想を持ちました。
◆大草原のパオに暮らす人々を連想しがちですが,ウランバートルへ人口が集中している現状や,中国とロシアの大国に挟まれた地政学的状況を分かりやすく説明していただき勉強になりました。