◆沢山の写真と迫力ある実体験のお話で,中米のほとんど認識できていなかった国のイメージを持つことができました。30年前の内戦の影響が国民の教育水準に大きな影響を与えているという話は大いに考えさせられました。ものすごい奥地まで入って行った出張のお話,選挙監視団に関わった時のお話,滅多に聞けない現場の状況を聞かせていただけました。たいへんお忙しい時期に貴重なお話を有難うございました。
◆ニカラグアでは1980年代の内戦により,教育にも10年間の空白が生じてしまったことが今でも影響しており,特に書き言葉に不自由している状況があるそうである。そんなお話を伺いながら,日本の教育は長期的視点に立った施策が重要であり,将来の国力を左右することを改めて思いました。
今回,ニカラグアのお話の他にも外務省や大使館の基本的な仕事の内容なども分かりやすく教えて頂き非常に参考になりました。
◆ニカラグアのことだけでなく,他のことも聞くことができ大変ためになりました。沢山の写真から具体的に説明いただきわかりやすかったです。お人柄にも触れることができて楽しい講義でした。
◆日本の省庁に勤める方は,総じて学生時代に予備校等へ通いつめ難関試験を突破したという所謂「学力キャリア」のイメージが付きまとうが,講師は途上国を含めた世界各国をバックパッカーで旅され,地元の民衆の中に入り,彼らの生活を実感されたという大きな「プラスアルファ」をお持ちになっており,印象的であった。そうした体験を経て得られる現場感覚は,日本の我々一般人のみならず,外交政策に携わる人々も持つべきなのではないか,と改めて感じた。
ニカラグアに関しては,客観的なデータやファクトのみならず,ご自身の現地での体験や写真を交えた多角的なものであった。中でも内政情勢に関するお話は,興味深かったとともに,英米や新興国以外の政治情勢に疎い我々一般人に寄与する内容であった。最近まで権威主義体制国であったニカラグアの政治過程は,制度的には民主化しつつあるものの,実態としては未だ発展の余地があることが印象に残った。我が国もそうした民主主義の安定と深化にガバナンス等の観点から支援できるのではないかと考える。