◆アンゴラの内戦終結の和平合意がザンビアの首都ルサカで行われた時に,なぜだろうと思っていましたが,地域の安定を希求し,周辺国と友好関係を築いている国だということがわかりました。これからも紛争のない国であってほしいです。
◆日本の井戸は,よい水だがコストが他のドナーの3倍かかっていると聞き,学校建設にも同様な話を聞いたことがあることを思い出した。
しかし,周囲に囲いを作り,動物(汚染源)の侵入を防ぐ工夫等,細かい配慮も出来ていると聞いて,コストだけの問題(過剰投資)ではないことに少し安心した。
◆ODAに対する欧州諸国と日本のスタンスに違いが良くわかり,供与国の未来を考えている日本のODAに少し自信が持てた。
◆出生時の平均余命が45歳と聞き,驚いた。その原因が,乳幼児死亡率,5歳未満児の死亡率,エイズ感染率と聞き,さらに,結核者数,マラリア患者数が多いことに,アフリカの課題を強く意識した。特にマラリアは病気と考えられていないとのことに,衝撃を覚えた。
◆首都ルサカの幹線道路整備は,他国からも評判がいいが,請け負った清水建設が立てた工事用看板が,そのまま日本のODAを表象していると聞き,Show the Flag! だけではないが,日本のODA広報の稚拙さを感じた。また,工事用看板なので撤去の話が出ているがこれがなくなると,誰の援助かわからなくなると言う議論に,ODAの外交戦略論としての基盤の弱さを痛感した。支援なのか,外交ツールなのか?
◆援助協調の話が興味深かったです。援助ドナーが日本だけでなくあんなにたくさんあるとは。どの途上国も同じような状況なのでしょう。エルサルバドルにモニター視察に行った時に,エルサル政府関係者が,他国と比べ日本の援助は,現場に長期間にわたって滞在し自助努力を促して最終的に現地の人々だけでできるようになるまで粘り強く援助してくれることを挙げ感謝されていたことを思いだしました。学校現場でも伝えていきたいと思います。
◆鈴木さんのお話は,とても聞いていて共感できました。とても,熱い想いを持っていて,当たり障りのない意見しかおっしゃらないのではなく,鈴木さんの考えというものを率直におっしゃられていて,日本の国際協力についての理解をもっと広めるお役に立てたらと思いました。鈴木さんに援助協調についてお話を聞く機会がまた欲しいです。
◆ザンビアについて,多くがキリスト教徒で賛美歌や聖書が読めるように,共通語が英語であることに驚きました。
◆さまざまな学びができましたが,特に“ザンビア大学獣医学部”のスライドのお話で,「まず日本が無償で学校を建設し,地道な交流を重ねるうちに,ODAの文脈ではない水平的交流ができるようになった。」という部分が印象的でした。
いわゆる箱物といわれるような建築物ですが,使い方のデザインができるかどうかが大切なのだと感じました。
◆周囲を7つの国に囲まれているザンビアの経済開発の難しさ(港湾を持つ沿岸国との友好関係維持,内陸への交通インフラの整備等)がよく判った。