◆人口8,600万人の半数が,30歳以下と聞き,「坂の上の雲」を目指す若い国の力強さを感じました。
◆南方人の特徴として,楽天的であると伺いましたが,“Be Positive”の国民性は益々,ベトナムの発展を予想させます。
◆のんびりした文化の話で,計画の10パーセント位は,事前に決めておくが,90パーセントを当日仕上げてしまうとの話を聞き,のんびりしていると言うより,本当の実力があるのでは,と感じました。完璧に準備できていないと心配な日本人より遥かに,対応力やリスク処理能力が高いのではないでしょうか?
◆“CLMV”という言葉を始めて聞きました。(C:カンボジア,L:ラオス,M:ミャンマー, V:ヴェトナム)
後からASEANに参加した国々で,タイやシンガポールにキャッチアップするべく,CLMVで協調して発展していこうとする姿勢は,将に戦略的だと感じました。
◆以前から中国の脅威があちこちで聞かれ,特にメコン流域諸国への浸透が激しいと聞いていました。同じ共産党一党体制でも,違う発展の仕方をしているベトナムですが,やはり中国の脅威があるのだなあと感じました。
◆“一人当たりのGDP1,000ドルまでは,何とか行くけれども,それ以上を目指すには,人材と基幹産業の育成が鍵だ”との話を,フィリピンとの対比等でわかりやすく教えていただきました。
◆よく新聞等で見る“戦略的パートナー”の意味が良く理解できました。
でも日本以外にも競合がひしめいていて今後の南北高速鉄道,電力発電事業の進出に脅威を感じます。
◆家族・血族を大切にする文化との話の中で,100人あるいは,数百人の血縁が,ネットワークを形成していると聞き,華僑のようなパワーを感じました。見知らぬ血族が,就職の心配までしてくれると聞き,若者は幾分面倒に思っているとのことですが,個人個人を社会(ネットワーク)が支えている力をすばらしいと思いました。
◆全方位外交を敷きながら,北朝鮮やモンゴル等の古い友人を大切にする姿勢は,若いながら,成熟した大人の国家だなと感じました。
◆講師の鷺坂さんが,昔の日本のようだとおっしゃっていたことが印象的で,経済や政治,文化,人々に「元気・活力」があるという意味だと感じました。機会があれば,ベトナムを訪れて,肌で感じたいと思いました。