◆日本ではODAについて意義や枠組みがしっかりとしていて,向かっている方向はよいと思う。開発途上国に支援をし,それによって日本の外交を推進するということは国益につながる。出資をする日本も援助を受ける途上国も得をするという構図はわかりやすくて,必要十分であると思う。しかし,あくまでも世界の国々の開発を援助しようという姿勢でいくべきだ。ミレニアム開発目標は理にかなっている。目標を定めるときに,地域の事情をしっかりと調査し,理解して取り組むことが必要だ。また実際に行動に移していくことが重要だと思う。
◆講義の中の東アジアの奇跡の話によると,日本の経済発展がアジアの周辺国の貧困層の底上げに貢献したことがわかりました。途上国の安定や発展・地球規模課題の解決に貢献することが日本の国益につながることも理解できました。インフラ,教育制度の拡充といった協力が被援助国の長期的な開発に大いに役立ち有益だと思います。教育の拡充は有望な人材を増やし,その国の将来を背負う若者が増えるからです。その点で日本の協力の質はとても良いものだと思います。
◆環境問題や感染症の蔓延などは世界レベルでの協力が必要だと思う。講義にあったようにODAの意義が日本の国益という側面も持ち合わせているのならば,積極的に援助をし,それにより日本が得た国益でさらに地球規模の問題解決にもつながるというようなサイクルができればいい。
◆日本のODAは技術的な援助の割合を増やすべきだと思う。特に医療に関する技術援助が必要だ。発展途上国の乳幼児死亡率やHIVなどの感染病の問題は深刻でこれらの問題の解決で途上国の現状はだいぶ改善されるのではないか。医療技術の発達した日本が医師の派遣や,医療体制を整えられるような技術,施設の援助をしていくことが望まれる。また,アメリカやドイツなど医療技術の発達した国々と協力しながら途上国を支援していくのも大切だと思う。
◆日本は「ODA対GNI比0.7パーセント目標」を受け入れた以上はもう少し努力すべきだと思う。かつて日本がアメリカの支援を受けて成長できたように,日本も先進国として0.7パーセントを目標にかかげ,今度は他の途上国に還元するべきだ。
◆ODA援助は世界への貢献であり,額は先進国のステータスを示す競い合いではないので,適切な援助ができているのならばいたずらに額を引き上げる必要も,引き下げる必要もないと思います。
◆今までニュースや雑誌,新聞などで日本の発展途上国への支援はほめられたものではないと思っていたが,今日の講義を聴いて,無償資金援助が決して少ないわけではないし,有償資金援助をする理由も納得できた。情報を受け取る際の自分の考えのなさを反省したと同時に,知らないということは恐ろしいことだなあと思った。よかれと思っておこなった社会インフラの設備や経済援助も地域の人々が真に何を求めているかを知らない限り,本当に成果の出るものにはならないと思うので,実際現場に行き,地域の住民の声を第一にすることが最も重要だと思う。
◆小・中学校からODAについて教え興味をもってもらうなど,国内においてもっとODAについて知ってもらう機会を設けることで,ODAに対する支援の声を高め,より支援活動が充実する。一部の人の活動ではなく,みんなで支える活動にすることが大切だ。
◆現在の日本のODA予算は減少しているが,決して少ないわけではないから日本の強みである知見・技術の連携や民間企業との連携を重要視していくべきだと思います。ODAはただの援助ではなく,開発途上国の安定と発展に貢献することで日本の国益にかなうものであるため,これからも続けていくことが必要だと思います。日本がアジアを重視するのも大事だが,アフリカへの援助を増やすことも大切だと思います。
◆日本は世界トップクラスの経済大国であり,技術力では世界一だと思うので,開発途上国でできることはたくさんあるはずです。資金提供を増やすという形でのODAの増加ではなく,技術提供を増やすという形でODAを増加させてほしいと思います。
◆日本のODAに有償資金協力が多い理由を今回初めて納得しました。それと同様に,日本は十分役割を果たしつもりでも,他国にわかってもらえていないのではないでしょうか。国内の人々の理解,他国の人々への十分な説明などODAとは少し違う部分も注視する必要があると思います。
◆途上国の援助が結果的に日本の国益にかなうのだから,もっとアフリカや中南米などにも援助すべきだと思う。日本は食料,エネルギー,鉱産資源など多くの点で輸入に依存しており,今後の日本の成長のために輸入ルートを確保する必要がある。途上国とのより良い外交関係を築くべきだ。
◆アフリカ,アジアなどの状況は戦後の何もなかった日本の状況と似ている。日本は「お金も技術もなかった国が,50年の間に先進国となった」良い例であるため,お手本となるべきだと思います。現在のODAの質や量ではまだ不十分なところがあるので,他の先進国のレベルにあわせた量までODAの額を増加させるべきだと思います。
◆まだ絶対的貧困が世界で10億人以上いることを踏まえ,保健医療の面での援助だけでなく,未来の自立と,その結果をはっきりさせて,間違った使われ方をしないようにしてほしい。ODAの対GNI比0.7パーセント目標に対する期限を決めどのように増やしていくかの計画を立てるべきだ。
◆日本のような先進国は開発途上国の経済を発展させ,福祉や教育の充実へとつなげていく責任があると思います。多額の資金を援助すれば国際舞台での発言権も強まるという考えは本来のODAの目的とは少しずれてしまっているような気がします。
◆国民,市民にODAについてもっとわかりやすく伝え,それにより市民の関心を集めることが,より確かな国際貢献につながるのではないでしょうか。
◆ODAの活動を国民に知ってもらい,“国際援助”を意識する人々が増えるように広報の手段を工夫し日本に広めていくべきだと思う。それによって参加する人の量も知識の質も大きく向上すると思う。
◆一般国民にわかるように開発途上国がどういった状況にあり,どのような援助をした結果,どうなったかを具体的に提示すべきだ。もっと開発途上国の現状を伝えるような報道を行って,国民の意識を高めることもODAの目的に含めてほしい。
◆今回の講義でODAに大変興味を持ちました。何か手助けとなることがあれば積極的に参加していきたいと思います。