◆インドは17もの言語が話されていると聞いていましたが、言語で州が分かれている話を聞いて、他民族・多言語国家という大変さがわかった気がしました。
◆外国援助はGDPのほんの2-3%で、しかも経済成長に伴い、年々比率が低下していると聞いて、インドの経済成長振りが、一層良く理解できました。
◆デリーメトロの話で、インド人は壁などを触ったりするので、内装すべてがステンレス製で、拭き掃除がしやすく作ってあるとか、テロ対策として網棚などは一切配置していないと聞いて、国情や地域性、文化の違いに興味を持ちました。
◆最初の地下鉄が、露天掘りで作ったと聞き、驚きました。道路整備が遅れているため、インドでも交通渋滞により地下鉄の方が早いとの話、人口の多さを感じさせる逸話だと思いました。
◆最初にインドについてアウトラインをお話しいただきました。国の様子が見えてきたところでODAの話が出てきて面白かったです。 外務省の方の目から、ODAの方針が聞けるのは、とても参考になりました。また、アジア第3位の国に対するODAのあり方は、他のより経済的に厳しい国とは違うこともわかりました。とはいえ、貧困層の多さにも驚きました。後半の質問では長時間丁寧にお答えいただきうれしかったです。ODA以外の質問にまで話が飛んでしまいましたが、適切なアドバイスや指摘は大変参考になりました。
◆経済成長率が8%強と言われていますが、ムンバイの半分程度の人口がスラムに住むと聞いて、格差の深刻さがよくわかりました。
◆講師の佐藤さんは、面倒な質問もわかりやすく答えてくれて、すばらしかったです。(多数の人から同様感想)
◆インドの概況、ODAに対するインドのスタンスなど全体像が分かりやすく理解できるように説明いただきました。特に印象に残ったのは、「インドはODAに対してオーナーシップが強い」、「インドのニーズは底なし」という言葉で、端的に言い表せていると感じました。
今後、インドとの付き合いがどんどん拡大していくのでしょうが、インドに対する官民含めての付き合いのあり方についてもお話が聞けるといいなと思いました。
◆インド式計算が一時期、話題になっていたこともあり、インドの教育事情は、それほど悪くないのだろうと思っていたため、識字率の低さや就学後ドロップアウトする子供達の多さに驚きました。日本のODAについても、とても分かりやすい説明で、資料にも素敵な写真が盛り込まれていてインドへの興味が増しました。
◆インドという国、また、インドと日本との繋がりを理解するのに大変素晴らしい講演内容でした。また、出席者からの少し厳しい質問にも的確な回答をされ、日本国の代表として海外で勤務される方の明晰な頭脳に感心致しました。企業に勤務していると、ついつい産業関係に思考が傾きすぎる中、幅の広い社会貢献活動についてお話しを聞かせて頂き、国際協力のあり方について一考させられました。このよう機会がないと、なかなか考える機会の無い事だと思います。そういう意味で個人的に大変勉強になりました。お話の上手さがそうさせたのではないかとも思います。