2014年12月4日(木曜日),桜美林大学に外務省国際協力局国別開発協力第3課の垂井俊治課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同大学ビジネスマネジメント学群の2~4年生100名を対象に「日本のODAの現状と課題 -特に対アフリカ支援について-」というテーマで講義を行いました。
講義概要:「日本のODAの現状と課題 -特に対アフリカ支援について-」
◆参加者からの感想(抜粋)◆
◆日本が,アフリカ人研修員を日本とアフリカの架け橋となる人材に育成するために,様々なことをしているということが分かりました。海外協力は貧しい国を助けることだけだと思っていましたが,技術・人材を育成することで,助ける国もその国に進出して仕事ができて,お互いにメリットがあることなのだと分かりました。
◆日本が世界という大きなフィールドでどのように経済協力,支援しているのか,そしてアフリカ諸国に対して日本が官民で取り組んでいることがよく分かりました。
日本は国民から集めている税金でODAという形で世界の途上国を支援しているが,ODA予算を世界の先進国と対GNI比で比べると北欧よりも水準が低いことを初めて知りました。
◆ODAの日本語訳をテレビで聞いたことしかなかったので,実際に何をやっているか等,知らないことだらけでした。「政府開発援助」と聞いてすごく自分から遠いものだと思っていたけど,アフリカの例を聞いて,身近にわかりやすく感じられたような気がします。
◆ODAは貧しい国に対しての投資というイメージが強かったのですが,そうでない部分もあり,「Win-Win」の関係を目指していると聞き,驚いたのと同時に,日本はすごいなと改めて思いました。エボラ出血熱についても日本は多くの協力をしているとのことで,良いことだと思いました。
◆自分が住んでいる国で行われている政策なのに「ODA」というものを全く知りませんでした。貧困に苦しんでいる国を助けるだけでなく,日本の技術や知識を提供できて,日本も元気になるのは,素敵な政策だと思います。もちろんアフリカ支援をするためには,日本が知識や技術,財力をもって自立した国でないといけませんが,自分だけでなく,困っている国を助けるのは大切なことだと思います。この講演を機に,世界についてや世界の政策などにも目を向けて行きたいです。
◆日本がアフリカ諸国の経済成長に着目していることに驚いた。アフリカは日本の支援により経済成長に繋がり,日本は独自の技術を活かすことができ,現地の雇用も増える。10年,20年後,日本のアフリカ支援が成功しているか楽しみである。
◆まだまだ発展途上のアフリカで,ライフラインの整備,衛生状況などやることはたくさんあると思います。ODAによってアフリカの貿易・物流を促進し発展につなげるとありましたが,貧困についてはどうなのでしょうか?
ODAのお金の流れ,成果が目に見えて分かるようになるには,時間がかかるとは思うのですが,もっと表向きに成果等が説明・発表される場や機会があってよいのではないかと思いました。