2014年12月2日(火曜日),新潟県立燕中等教育学校に外務省国際協力局国別開発協力第1課の塚本剛志事務官を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同校の3~5年生(中3~高2)の240名を対象に「外務省の業務と国際協力」というテーマで講義を行いました。
講義概要:「外務省の業務と国際協力」
◆参加者からの感想(抜粋)◆
◆途上国を支援することによって,日本の信頼感を高められるということはとても納得しました。実際,東日本大震災の時にもたくさんの国からの支援があったのは,知らない間にたくさんの人が国際協力をしていたからだと思うと,国同士でもそうですが,人間同士が支え合っているなと強く感心しました。
◆日本は国際援助を積極的に行うことはとても良いことだと思う。この活動を通じて援助した国と良い関係を結んで欲しい。世界の国々は日本の文化を高く評価しているが,将来は日本と言えば国際開発援助を積極的に行う,信頼出来る良い国だと言われるように,外務省及び我々国民も頑張っていきたい。
◆普段の生活とあまり関わりが無く,その実態をよく知らなかった外務省やODAについて分かりやすく説明して頂き,とても勉強になった。日常では疑問にも思わないので,良い機会だった。日本も昔はODAによって高度経済成長から先進国の一員になった事実があり,今は開発援助をする側として世界中から信頼を得ていると聞いて,ODAの大切さや新たな一面を見ることができた。
◆日本がスーダンなどの様々な国の支援を行っていて,外務省の方だけでなく,私たちも「税金」という形で支援をしていることが分かりました。また,東日本大震災の時には,日本がそれ以前に支援していた国々から恩返ししてもらったと知り,助け合うことの大切さを改めて認識することができました。
◆講演の中で,国際協力は一部の人たちだけが関係しているのではなく,みんなに関係しているというような説明があったので,国際協力を身近に感じることができました。今回の講演で国際協力についてのたくさんのことを学ぶことができました。
◆日本を取り巻く国際環境は今まで考えたことがありませんでした。しかし,グローバリゼーションの進展や地球規模の問題の深刻化など,考えさせられる内容が多くありました。特に地球規模の問題の深刻化は最近,外国で多く起こっているので,人ごとだと考えないで,しっかり考えていきたいと思いました。
◆外務省は紛争地域や貧困に苦しむ地域を支援するだけでなく,その国が国として成り立つまでサポートし続けていることにとても驚きました。また,支援して終わりでは無く,お互いに今度は助け合いながら友好関係を深めていっているんだと知ったとき,人と人の繋がりはたった一瞬の出来事だったとしても,国を越え繋がっていくんだということに気づかされました。
今,世界では,まだ数々の国と地域で紛争や貧困と言った様々な問題が未解決です。いつかその問題が無くなるよう,私たちは何ができるんだろうと改めて考える良いきっかけになりました。塚本さんもはじめは「世界に興味を持つ」ことから始まったそうなので,まずは世界に目を向けてみる。そこから世界について考えていけたら良いなと思います。