2014年11月19日(水曜日),東京医科歯科大学に外務省国際保健政策室の 渡部明人事務官を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同大学の学部2年生22名を対象に「Global Health Diplomacy and UHC」というテーマで講義を行いました。
講義概要:「Global Health Diplomacy and UHC」
◆参加者からの感想(抜粋)◆
◆ODAがきちんと明確な目的を持つ支出であることが再確認でき,また,エボラなどの緊急事態においても有権者の理解が及ぶ範囲で臨機応変に変化することを知れて良かった。
◆国によって状況が異なり,目標もそれに伴い様々で,中所得国や低所得国といった区分だけで国を把握することの危うさを実感できた。
ODAは相手国のニーズに応じて細部まで使い道が決まっており,無駄がないことが分かった。
◆ODAについては良くわからないことが多く,特に何も考えていませんでしたが,今回のレクチャーを聴いて,日本にただ居るだけでは分からない発展途上国におけるODAの実態や今後グローバルヘルスをより良いものにするためにODAがどのような大切な役割を果たすのかを知ることができて良かったです。
◆日本が医療援助においてロールモデルになり得る理由が良くわかったうえ,途上国を助けることの意義,自国にもたらす利益を理解できた。
他国に援助する際に,自国の医療費を保持することも同時に考える必要があること,また国民の納得できる事案を提示することが重要だと分かった。
◆ケーススタディを用いて様々な国の医療事情を垣間見ることができたので,良かった。
援助というと一方的に聞こえるが,戦略があることが分かった。一方,援助額に見合うメリットがあるのかは疑問が残る。
◆サミットや国際会議は様々あり,どれがどのような関係か,目的を持っているか,どのように段階的に進んできたのかを,図などで端的に分かりやすく知ることで,もっと具体的に知ろうという意欲がわいてくると思いました。