2014年11月5日(水曜日),京都学園高等学校に外務省国際協力局国別開発協力第1課の本田真一事務官を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同高校国際コースの1,3年生127名を対象に「ODA・国際協力とは」というテーマで講義を行いました。
講義概要:「ODA・国際協力とは」
◆参加者からの感想(抜粋)◆
◆「援助」という言葉には,お金で援助するという意味合いだけが込められているのではないことを知った。援助を逆上がりに例えて,逆上がりの出来ない子に逆上がりを目の前でやって見せたり,上手くなるコツを教えてあげたり,時には身体を押して逆上がりを経験させてみる。それは援助と一緒であると教えられた。良い例えでよかった。
◆普段,生活している中では全く関わることがない話を聞くことができた。私たち日本人が途上国にできることがこんなに多くあるのだと分かったし,そんなことをするの,と疑問に思ったこともあった。日本の歴史の中にも同じことが起こっていたんだと思うと,私も援助したいと思った。日本に地震が起きた時,支援を受けたと聞いたので,世界の人々のために何か貢献できたらいいなと思った。
◆この講演によって,ODAについて関心を持ち,具体的な活動内容,実績,課題点などを知ることができた。やはり貧しい国々を援助するにはお金もかかり,現地の人々に受け入れられない場合もあり,様々な問題があり大変な仕事だと感じた。
◆日本は積極的に外国のために支援活動をしています。それはこれからの私たちの世代もしていくべきだという意識が芽生えました。また,海外のためだけではなく,日本のためにももっと活動していくべきだと思いました。日本のODAはアジアで大きな割合を占め,世界でも評価されているんだと知り,私はすごく日本を誇りに思いました。
◆政策策定として,国・分野の現状分析,ニーズ調査,援助受け取り国からの援助要望の聴取など,まずその国を知ることから始めていると知った。今ある事だけではなく,何かをしたことで,「後で」何が起こるかということが大切なんだなと思いました。また,外国で何かをするには,言葉・文化の壁や時間・予算の壁が存在することが分かった。
◆今回の講演で日本が他国に対してどんなことをしているのか理解できた。また一見政府の予算をODAに使いすぎだと思っていたけど,本田さんの解説を聞いて,将来のことを考えたら必要な額だと分かった。普段生活する中では聞けないような貴重な話を大学に入る前のこの時期に聞けて良かった。日本人として日本政府が力を入れているODAについて知らなければならないし,また私自身,大学入学後,国連やNPO,JICAの活動を通じて,支援が必要な国に派遣されるプロジェクトに参加したいと考えているため,今回の講演はとても良い機会だった。
◆今回の話を聞いて,私はODAをお荷物だと考えなくなりました。他国が多額のODAを行うからこそ,我が国も行わざるを得ないということが良く分かったからです。今回のプレゼンテーションはとても分かり易かったですが,実感できない部分もあったので,もう少し具体例を入れていただけたらと思いました。