参加希望 ODA出前講座

第258回ODA出前講座 開催報告
~青山学院大学~

 2014年10月10日(金曜日),青山学院大学国際政治経済学部 幸地ゼミの7名が外務省を来訪し,国際協力局政策課の藤田 伸也 首席事務官が「日本のODA」をテーマに講義を行いました。

講義概要:「日本のODA」

  • (写真)講義の様子1

参加者からの感想(抜粋)

今回,実際に国際協力を仕事として活躍されている方にお話を伺えて非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました。国際開発とは何か,国際協力は必要か。私たちが日頃学ぶ事に対して現場の声を聞く事が出来たのは刺激的でした。私たちが得る知識はメディアや専門家などのある種偏った意見からのものが大部分を占めるので,主体者である外務省の担当者の方のお話を伺う事が出来たのは紛れもなく私たちに意識的な変化をもたらしたと思います。やはり国際開発,協力という分野は非常に幅広いもので多くのヒト・モノ・カネを巻き込んでおり,それを一遍にまとめて語る事は難しいとも感じました。中でも”ODAは国益か外交か”という議論に関しましても政治的背景,我が国における世界的立ち位置など簡単に結論を出す事の出来ない難しさを覚えました。
毎週のゼミでも国際協力,特にODAに関しては様々な資料を読み,全員でディスカッションしていますが,それらはあくまで僕たちの意見や考えであって実際にODAの現場で働いている方とは多少異なると思います。どちらが正しく,どちらが間違っているということではなく僕たちから見るODAとODAを行っている方たちから見るODAでは当然政府側からの都合もあるでしょうし,違いがあると思います。実際に政府の方が考えていることなどは僕たちにはわかりかねるので,そういった話を実際に聞けたことは今後ODAを考える際の一つの材料となると思います。
開発援助を行うことによって結果的に日本の利益になるという見解は今までの勉強から感じていたことだが,ODAが外務省管轄である以上,外交の手段としての役割を忘れてはいけないという見解は,自分にとってODAのあり方を大きく補完する見解であった。外交の手段としての重要性を根元に持つことにより,目標を定めやすくなり,今後新たな案を出す際に外交に有利であることをアピールできれば,大きな効果を発揮するだろう。
 また,「積極的平和」という発言が,ODA改正の大きなきっかけとなったことを聞けて,新ODA大綱が海外に向けた非軍事的な平和活動に重点を置いている改定だと知ることが出来た。
私たちが学んできていることを仕事として扱っている方の話を聞くことは非常に刺激的でした。私自身ODAについてもっと詳しく知りたい,知らねばならないという意欲がかき立てられました。
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