2014年10月7日(火曜日),東北学院高等学校に外務省国際協力局 国別開発協力第2課の沼田 行雄 企画官を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同高の2,3年生731名を対象に「グローバルに貢献する人材」というテーマで講義を行いました。
講義概要:「グローバルに貢献する人材」
◆参加者からの感想(抜粋)◆
◆日本のODAが60年もの間,発展途上国に援助を続けていることの意味が今回の講習で少し分かった気がします。途上国に援助をすることで,将来日本や国際社会全体のためになるというのはとてもいいことだと思います。
テレビのニュースなどで国の予算案の内訳をたまたま見た時に,経費割合が最も低く設定されているODAとは何なのだろうと思っていましたが,直接日本に使われるお金ではなく,発展途上国のためなどに使っているものだということを初めて知りました。
以前は発展途上国にお金を使う前にもっと日本に直接良い影響を与えることができる社会保障費や地方交付税等に少しでも多く使った方が良いのではないかと思いました。しかし,この活動を続けることによって途上国との信頼を築き,国際社会において日本が世界から評価され,地位や立場が良くなり,発言力も強まるというのは,各国で支え合っている今の時代にはとても大切なことだと思いました。
今回の講座では普段聞き慣れない言葉が多少あったためか,内容が詳しく理解できない部分があったのは残念でした。
◆日本はASEANの国の中で一番信頼されていることが分かった。日本の技術は世界の様々な場所で活かされていて,たくさんの貧しい人々を救っていることが分かった。
こんなにも日本の技術は世界の様々な場所で活かされているのに,日本のODAの予算が1997年度から半減している。日本はもっと予算を増やすべきである。今も生活するのに苦しんでいる人々がたくさんいる。そのような人々を一人でも多く救うことを教えていくことが今の日本にとって必要なことだと思う。
◆今回の講演で外交官の方の実体験談を交えながら各国の事情,文化の話を聞くことが出来て良かった。各国との交渉で良い関係を築いていることで今の日本が成り立っていることを再認識し,より一層,一人の日本国民の代表という自覚を忘れずに良い所を引き継いでいきたいと思った。
ODAで日本は多くの金銭的,人的支援を行っているということを初めて知りました。発展途上国の支援を行うとともに,その国の文化を大切にしてお互いに守っていくことは素晴らしいことだと思った。
自分が思ったよりも古くから日本人が南米など外国に移住して生活していたことは知らなくて驚きました。今の日本が周りから信頼されていることは,過去に奮闘した日本人の功績で,大事に守っていかなければならないと思った。
信頼される日本を維持していくために,一人ができることは少ないですが,内面あっての外面だと思うので,無駄を無くしより良い安心して暮らせる国にしていくためにも社会に貢献したいと思いました。
◆日常に目を向け,そこから得られる外国の文化を知ることができた。今の時代,ネットを通じて外国を知ることができるが,実際に目で見ないと本当かは分からない。日本だけにとどまるのではなく,世界を知らなければならないと思った。
アマゾンの保護といった環境保全活動はとてもいいことと思います。世界規模で環境が変わりつつある今,太古から続く自然を守っていくことは国の交流だけにとどまることなくプラスの面で多くのものを残すと思います。