2014年7月9日(水曜日),福井県立若狭高等学校に外務省 国際協力局 地球規模課題総括課の竹中惠一課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同高校国際探究科の2,3年生32名を対象に「国際的な場で活躍するために,高校・大学時代にしておくべきこと,考えておくべきこと」というテーマで講義を行いました。
講義概要:「国際的な場で活躍するために,高校・大学時代にしておくべきこと,考えておくべきこと」
◆参加者からの感想(抜粋)◆
◆一方的な講義ではなく,生徒の質問に応じて話をしてくださったので疑問に思ったことなどが聞けました。また,一つ一つの質問に丁寧に答えてくださったので,一つのことに関して考えを深めることができました。ODAだけの話でなく,海外での経験を交えて,外国の人と話すときはどれだけうまく外国語が話せるかではなく,どれだけ自分を知ってもらうかの方を大事にされていたというのは心に残っています。今回のお話を今後の生活に活かしていきたいと思います。
◆距離的にも関心・関わりの面でも省庁はとても遠い存在だったので,外務省に勤める方から直接お話しを聞くことができたのはとてもおもしろかった。「日本が発展途上国を援助する」と聞くと,政府の人がただお金を出すというイメージだったけれど,教育に関する支援方法などを詳しく聞いて,色んなアプローチや色んな人との関わりがあるのだと分かった。状況に合わせた支援をしていると知って,ODAの印象が良くなった。私が思っているよりも今の日本は世界の色んなところで活動する道があるんだということを感じました。特に企業の方などと一緒になって,まずは「日本」をアピールする,というのがおもしろそうだし,すごいなと思いました。将来について考える時に,海外で仕事を・・・とはあまり思ったことがなかったけれど,今日の講座で外国に少し興味を持てた気がします。
◆外務省の皆さんは海外に日本をアピールしているということも初めて知りました。そのために若い外国人に向けて日本のマンガやキャラクターなどを知ってもらい,日本と友好的になってもらうという手段をとっているとおっしゃっていました。すごく考えられているなと思いました。次世代の外国の担い手を味方に付けることによって,日本と親睦を深められ,将来もっと協力ができるようになるため,お互いを高め合え,より良い関係を築くことができるから,これからも,もっと日本をアピールしてもらいたいし,私たちの代でも,日本の良い所を海外へ広められたらなと思いました。
進路も,国際的な仕事に就きたいと強く思うようになりました。後押ししてくださりありがとうございます。これから国際社会で恥じないような人間になるために,努力したいです。
◆今まで発展途上国への援助についてよく知りませんでしたが,ただ援助をするだけというのもいけないのだと分かりました。そのような国の人々だって自立したいと思っているのだから,ずっと援助を続けるのではなく,いつかその国の人々が自分たちだけでやっていけるようにしなければならないと分かりました。
◆厳格なムスリムの国では,女子は教育を受けることが出来ず,社会進出も出来ないと改めて知り,ショックでした。教科書などで読んだことはあっても,本当に行ったことのある方からの話だったので,“本当にそうなんだ”と思いました。
男女差別以外にも,私たちが当たり前だと思っていることが,外国ではそうでないと分かりました。アフリカの子どもたちは十分な栄養も与えられず,餓死と隣り合わせで,安心して眠ることもできないんだなと思いました。
私は同情してばかりで何も行動を起こせず,きっと多くの日本人も日々の暮らしでアフリカの子ども達を意識することもないと思います。今の私では,募金箱にお金を入れることぐらいしか思いつかないけど,まずはそこから行動しようと思いました。
外国の文化を知ると,日本の文化が分かるし,どちらが良いというのはないというのにははっとしました。
◆宗教のことで,宗教の縛りから女性が不利な立場になっていることがあり,そういう国とはお互いを理解し深めていくことが大切ということでしたが,強要するのでは無く,理解し合うというキーワードがとても素敵だと思いました。
また,外国に行くことで改めて日本の素晴らしさに気づくことができるということも分かりました。