2014年6月25日(水曜日),名古屋大学大学院に外務省国際協力局国際保健政策室の稲岡恵美課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同大学院医学系研究科の大学院生,保健科学部の学生及び教職員の54名を対象に「保健分野の国際協力と外交政策」というテーマで講義を行いました。
講義概要:「保健分野の国際協力と外交政策」
◆参加者からの感想(抜粋)◆
◆今まで保健分野に所属していながら,日本が保健分野でどのような事をしているのか,国際的にどのような政策を行っているのか,ということをあまり知らなかった。今回,特別講演会を受けて,とても分かり易くODA等の説明を聞くことができとても良かった。自分達ができる事は小さな事だが,世界的にも保健分野は注目されていて,達成すべき目標は多くあるということが分かった。日本の高い技術を生かしつつ,社会の役に立てるような医療従事者になりたい。
◆政治的分野からみた国際社会における日本の位置や,日本が行う国際交渉について知ることができた。難しい内容ではあったが,稲岡さん(講師)が分かり易くスライドに無いことまで話していただけたので,とても良かった。
◆国際開発という点で,検査をどう役立てるかはとても難しいと思っていましたが,検査のニーズがあるということを知れて良かったです。女性が必要とされている今,活躍できるようがんばりたいです。
◆ODAは資金を提供しているだけだと思っていたが,そうではなくて,中小企業の進出促進などもあることを知った。また,「日本のために」援助している面があることを知った。その中でも相手国の考えを尊重しているという点は重要であると思った。
◆国際的な保健分野の現状や日本のやろうとしていることについて包括的な情報を得ることができた。普段,臨床場面や研究の中で学ぶこととは少し異なり,より広い視点で保健について考える良い機会となった。今後,国内外の保健問題を考える上で,非常に役立つ情報が得られたと思う。
◆ODAに関するお話しの中でも,特に保健関係の活動について,政府が何を行っているかということを知ることができ,良かったです。ただ,具体的にどのような活動を現地で行っているのかということについて,まだ想像がつかないので,実際の現地での活動の様子などを教えていただけたら,さらに嬉しかったと感じました。