参加希望 ODA出前講座

第231回ODA出前講座 開催報告
~国際基督教大学~

 2014年2月18日(火曜日),国際基督教大学(ICU)に外務省国際協力局 開発協力企画室の 滑川 博愛 課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,フィリピン,スリランカ,ラオス等からの留学生を含む同大学の学部及び大学院の学生約20名を対象に「日本の開発協力―政策と現場―」というテーマで講義を行いました。

講義概要:「日本の開発協力―政策と現場―」

  • (写真)講義の様子1

参加者からの感想(抜粋)

フィリピン人留学生
 滑川さんの講演は,とても啓発的で,日本のODAがどのような成果を果たしてきたかということについて,理解が深まりました。講義はとても良く整理されていて,ODAのプロセスを理解しやすかったです。
 滑川さんが個人的にフィリピンへの援助に対して,時間とその能力を捧げられていることに深く感謝します。彼は,他の模範になるような外務省員だと思います。彼は,日本のODAに係るプロとしての職務を行っているだけでなく,個人としてもフィリピンの受益者の助けとなっています。
 彼のように日本を代表して世界を飛び回る人が増えてくれると嬉しいです。
スリランカ人留学生
 講義を通じて,日本のODA及びその資金提供の目的に関する多くの重要な事項について学ぶことができました。スリランカ政府も日本のODAから多くの恩恵を受けているので,とても興味深い講義でした。また,途上国の緊急事態に際して日本の開発協力が実施されていることも興味深く思いました。さらに,滑川さんは我々からの質問に明快に答えてくださり,講義全体を通じて良い意思疎通を図ることができました。
ラオス人留学生
 日本や他の国際援助機関に興味を持って勉強している学生にとって,とてもためになる有益な講義でした。滑川さんは経験豊富で,この分野について詳しかったので,今回の講義に参加することができてとても良かったです。
スリランカ人留学生
 講義では,援助の実施を決定するに当たってのドナー国側の問題意識に関する幅広い考え方を知ることができました。最も興味深かったのは,相対立する利害関係者の中で,いかに日本がドナー国としての役割を果たしているかということです。滑川さんは,ミンダナオでの経験から,その地域の開発に一貫して取り組むことで,中央政府,市民,反政府グループから日本が信頼を勝ち得ていったことを説明してくれました。このことが,日本の支援が非常に成功していることの重要な理由であろうと思います。私の祖国のスリランカでは,半世紀にわたり日本が主要ドナー国であり,またスリランカの市民も政府も,日本からの援助の高い質と有用性に大変感謝しています。最も重要なこととしては,日本からの援助は,スリランカの内政に干渉することなく提供され,また両国間の友情の一部となっています。今日の講義は,途上国の開発のためにいかに開発援助が重要であるかについての考えを提示してくれたという点で,非常に価値あるものでした。
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